58話※ ページ11
「あ、ありがとうございました」
紅士「いいよいいよ、なんかあったらコイツのこと呼び出してね〜」
柏木「なんで俺なんだよ!」
紅士「え?俺でいいの?俺、こんな可愛い子に呼び出されたらナニするかわかんないな〜」
柏木「なっ…ふざけ、おい!!」
じゃあね♪と言って車を発進させる紅士さんを見送る。
ペコリと頭を下げて家に入ると、またもや鍵が開いていた。
…………美原?
「ちょっと美原〜!またあんた私の許可なしに家に上がってんのー!?」
……なんで、暗いの?
電気ぐらいつけなさいよ。
「美原ー?」
電気はつけずにリビングへ向かう。
雷が鳴ってリビングが一瞬ピカッと光る。
あいにく、私は雷ごときで怖がる女子じゃない。
「……美原?」
……初の部屋にいるのかな…?
初は今日は帰りが遅いらしく、今さっきLINEがきた。
「……美原、ココ?」
キィッとドアを開け、中を覗く。
……え、あれ…?誰……?
中には何か動くもの。
影では、男、170cmくらい、としかわからず、どうしようもない。
でも美原じゃない。
美原の身長は170どころじゃない。183cmだ。
「誰……?」
その時、もう一度カッと雷が光る。
その瞬間、こっちを向く男の顔。
「ッ……!??」
え、マジで誰!?
私は必死に170cmくらいの知り合いを探す。
稜くん?違う、これ、誰なの……?
「ん、ぐぅ……!」
考えるよりも早く、男の方が私の口を塞ぐ。
…………いや、コレ、ただの下着泥棒って可能性もあるな…。
でも凶器とか持ってたら危ないしな〜…私がコイツ殺しても過剰防衛で私の方が捕まっちゃう。
そんなのフェアじゃないわね……。
……良いところに知り合いが一人。
「助けて!!!青柳君!!!」
ガッシャーンッ
「え」
青柳「呼んだ?」
ま、窓っ……!
なんの遊び?と私と男を見比べて言う青柳君。
うん、遊んでないけど。
「コイツ、知らないやつなの!助けて!!」
男「チッ……!この女がどうなってもいいのか!?」
「なっ……刃物は卑怯よ!」
そうそう、卑怯だねー、と頭をポリポリ掻きながら言う青柳君。
嘘でしょ、超能天気。
青柳「しかも、俺この人と昨日の今日で初めましてだし、あんまり関わりないんだよね」
男「なっ!?」
青柳「…………でもまぁ、俺の大事なお隣さん、だからさ」
その手離せよ変態野郎、とドスの効いた声を共に、青柳君が飛んでくる。
目を瞑った時には、もうすでに男は倒れていた。
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天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» (^ω^=^ω^<ギャアアアアア)(^q^=^p^)ο(:з )~ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» それな (2018年9月7日 22時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» カオス (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» もうわからないですよ (2018年9月5日 21時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» 訳のわからない方言で吹きました(笑) (2018年9月5日 19時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
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