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〜20〜 ページ23

まさか、まさかね。

そう思いつつも隣を歩く一松に目が行ってしまう。
……好き、とか。そんなんじゃないよね。

ここしばらく恋愛なんてしてこなかったから、あまり覚えていない。しかも初恋なんて保育園の先生だったし。

そんな、恋心なんて覚えてないはずなのに。
身体はいとも簡単にそれを思い出す。


じゃあ、とりあえず一松を好きと仮定しよう。

それに合う条件を探す。

……見てるとドキドキする。
横顔に見惚れちゃう時がある。
…話してると凄く楽しい。


……まだ、条件は満たしてない!!よね…?


とりあえず今は好き′(好きダッシュ)としておこう。
これが本当に恋愛の好きかどうか、証明しないといけない。

……でも。


仮に証明できたとして、私このままここにいても良いのかな。


「……A?」
「え、あっ…何、一松」
「いや…なんか思いつめたみたいな顔してたから。大丈夫?」
「…うん、平気だよ」


まさか貴方のことで悩んでますとか言えねえ!!
しかも仮にも相手は高校生!私は大人!!

下手したら犯罪です…。


その時、ブッと嫌な音がして体が前につんのめった。
お。これ知ってる!!ハナオが切れた音だ!

顔面ダイブを待って目をギュッと瞑る。

でもいつまで経っても痛みは来ず、代わりに頬に温かさを感じた。


えーっと…えっと…状況理解に時間がかかるね、何これどう言うこと。


「…あ、いち、いち、一松ッ…ごめ、ごめんねっ!?怪我してない!?大丈夫!?」
「大丈夫だから…別にあんた一人支えたくらいで怪我なんてしないし。大丈夫」

そうは言うけど私は最近太った。いや、マジで太った。
それもこれも、松代さんのご飯が美味しいせいだと責任転嫁する。

いやいやだって!!美味しいじゃん!!


「あー…ちょっと端寄ろうか」


そう言った一松は、私を庇うように人混みの少ない方へ歩いていく。
ね、そんな優しくされたら勘違いするよ、私。恋愛経験少ないんだもん。

しゃがみ込んで、これなら直せるかな、と言っている一松をジッと見つめる。


一松の指が私の足に触れた。
え、は、恥ずかしい…足見られてる恥ずかしい…!!


「あ、い、一松…嫌なら別に、私裸足でも…」
「ダメ。瓶とか割れてるので切ったら危ないし。こう言う時は人を頼るもんでしょ」
「そ、かな」


じゃあお言葉に甘えて…と言って顔を上げると、ジッとこちらを見ている同じ顔が五つ。
お、Oh…多大なる勘違いを生んでいる気がする…。


チョロ松が顔を赤くしていると言うことはそう言うことなのだ。だってチェリーだもん。

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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年2月23日 23時

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