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急に一松に寝ろ、と命令されるような強い口調で言われてしまった。私なんかしたっけ。
っていうか一松は怒っててもかっこいいしかわいい……あぁ、自分救えないくらい夢女子だな私アニメ世界で生きていくわ。
もしだよ?もし、死ぬくらいの目に遭ってアニメの世界に飛べるならさ、私何回でも自分で飛び降りるし、溺れるし、なんなら火事起こ……うん、ダメだ犯罪犯罪。
とにかく一松を一旦落ち着かせよ。
「どうかしたの?私寝なくても…」
「大丈夫な訳ないだろ。あんた馬鹿なの?」
「……」
ありがとうございますっ!!!
一松様に罵られるとかマジ本望。
頭ではそんな馬鹿げた煩悩を爆発させている私だが、今はそんな不真面目な顔していてはダメだ。本気で一松に嫌われる。それだけは避けたい。
だから割と真面目な顔をしていた私。すると、ボフン、と顔に何か柔らかいものが当たる。なんだこれ。
次トリップするならハイキューかなぁ、なんて思いながら膝の上に落ちてきた、顔に当たった何かを見る。
ふわっふわの枕だった。これ松代さんが洗濯したのかな。流石です。
「さっさと寝ろ。どうなっても良いってなら、何も言わないけど」
「!」
これもしかして、心配されてるの?私があまり寝てないから?
だとしたら可愛い〜!素直に言えない一松可愛い〜!
でも残念なことに私は人肌がないと寝られないのだ。面倒な癖だとは自覚済みなので何も言わないでほしい。
枕をいじってそんなことを考えていると、グッと体を引かれた。
えっ、なに奇襲?私が幸せすぎたから?ごめんなさい。
そう思ったけど違ったみたいだ。
私の頬に伝わる体温は確実に人間のものだ。
驚いて目を見開いた。
「ほら、これで寝れるよね」
ボソリと耳元で囁かれたのは福山潤ボイス。マジかよごちそうさまです。私キャラ大幅に変わってないか?
しかしあまり寝れていなかった私は、スッと眠りの世界に誘われた。
言い方かっこよくない?いざなわれた。ははっ。
あー……すっごく幸せ。
これ、目ぇ覚めたら病院で、いままでのは全部夢でしたオチじゃないよね?だったらマジで知んでやるから。
そんなことを考えながらも、瞼はもう開かない。人間って恐ろしいわー。
「…おやすみ三秒……」
私が寝た後に、一松がそんなことを呟いていたのは知らなかった。普段はおやすみ三秒じゃないから、安心して。
その後、誰かに強く抱きしめられた気がしたんだけど、まぁ多分気のせいかな。うん、多分ね?リアルな夢だよきっと。
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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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