〜９〜 ページ11
家に着いてからは松代さんは大忙しだった。
私は一応料理はできるものの、ほとんど作ったことがないので全て任せっきりだ。
これからは分担できたら、とか夢みたいなこと思っている。
「六つ子たち〜！夕飯食べる前に宿題終わらせてないと食べさせないからねー」
「鬼かよ！！」
「マザー！俺たちは思春期男児だぜ！？」
「頭が小学生レベルの思春期の子供なんていらないわ」
松代さんの見事な鉄槌が下り、みんな意気消沈したかのように黙り込む。
ここまで言われてしまっては言い返す言葉もないんだろう。
そして、みんながギュインッと私の方に顔を向けた。
うわぉ同じ顔ー……。
「ど、どうかした？」
「勉強教えて！」
「俺古典！」
ワラワラと私の周りを取り囲む六つ子。
なんだこれは、夢か？天国か？割と若い歳で死んだな私。
順番ね！と言えば、みんなが机に座って宿題を始める。
いつもこれくらい静かだと良いんだけど…と呆れたように呟いた松代さんは台所に戻っていった。
さて、ここからが私の本業である。
「わからないところあったら聞きに来てね。なんでも答えるから」
「なぁA、ここの『かわいい』の意味ってなんだ？」
「ん？あぁ、そこは普通に『可愛い、愛らしい』って意味」
六つ子に勉強を教えることができるなんて夢にも思っていなかったが、案外六つ子も普通の高校生みたいなところで迷っているようだ。
ただ声が素晴らしいだけで。
できたよ！と言った十四松の宿題を見る。
……なんて書いてるんだこれ。
読解が難しい文字を必死になって読んでいると、Aちゃん、こっちも、とキュルンッと効果音のつきそうな言い方でトド松が。
忙しいな一気に六人は！！
夏休みの夏期講習でも、塾で一気に教えたことがあるのは最大三人だった。
今はそれの二倍。
声に浸る猶予さえなく、私は忙しさで頭をフル活用していた。
「やっと終わった〜……」
「Aの説明はやっぱりわかりやすいな！」
「ありがとう、先生より良かったよ」
「そりゃあどうも……」
伊達に現役Ｔ大生やってないからね……。
ヘトヘトになっていると、うちの息子が馬鹿でごめんね〜、と松代さんがご飯を出してくれた。
「いえいえ！久しぶりに問題見たので、楽しかったです」
「あら凄いわ〜。ほらあなたたちも見習いなさい」
「勉強楽しいとかバグってんじゃん…」
わかったら楽しいんだよ、と言っても最後まで信じなかったのは、我らが長男様である。
いやほんとに楽しいからね！？
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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます！！これからお話は急展開…できればいいな、と思います！頑張ります！！ (2020年10月5日 0時) (
レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです！頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます！！了解です！頑張りますね！ (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松！！もう本当に尊いです！一番の推しです！更新頑張ってください！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です！ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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