潔癖執事とお嬢様【チョロ松】

執事が十二人 ページ14

「いいえ、貴方は行くのよチョロ松」
「はい？」

キョトンと私を見るチョロ松の手を掴んで窓の外に飛び出す。

「はっ！？ちょ、何してッ…」
「外で遊ばなきゃ！体がなまるわよ！？」

木の枝の間を滑るように落ち、地面に着地する。


「な、何すんの！？」
「あはは、そうそうその顔！昔私がなんかやらかしたらその顔してたよね！」

チョロ松の顔を指差していうと、ムスッと不機嫌そうな顔をする。
それとは反対に、私はケラケラと笑っていた。


「……失言失礼いたしました。お嬢様、私の上から早くどいてください」
「あ？あぁ、乗ってたのね。ごめんなさい」

チョロ松の膝に乗っていたらしく、いそいそと膝から降りる。
それにしても久し振りに死ぬかと思った。

実は私もこの事態は予想していない。
まさか落ちるとは。勝手に木の枝に掴まってプラーンくらいだと思ってた。

バックバックしている心臓に手を置いて、深く深呼吸する。
あー、７回は死んだな。


「お嬢様…ココ、お屋敷の裏口ですけど…入り口に戻るまで軽く1時間はかかります」
「うちってそんなに広いっけ！？」

改めて自分の家の広さに驚き、目をパチクリさせる。
まじかー、そっかぁ…あー、成る程。(何が)


「………あ、携帯部屋だわ」
「私もです」
「……歩くしかないのね…」


まぁコレもいい運動だし大丈夫よ！と不安そうな顔のチョロ松に話しかけ、慎重に歩き出す。

実はこの家の住民ながら、この家の裏口にはいたことがないので何があるのかさっぱりである。
確かもう育てられていない庭園があるとか…。

昔から裏口には近づくな、と言われていた分緊張する。

私も今年でもう１８。きっと裏口に入ったくらいで怒られるなんてことはないだろうが、なかなか怖い。
お父様が本気で怒ったところを私は見たことがない。

使用人に聞けば、みんな話をはぐらかしたり冷や汗を浮かべたり…まぁ、教えてくれないのだ。


「………怒られるかなぁ」
「ご主人様が怒られることはありませんが、きっとメイド長に怒られるでしょうね。御愁傷様です」

淡々と述べるチョロ松は、お父様が怖くないのだろうか。
メイド長は確かに怖いけど…。



「………ねぇココどこー！？」
「はぁ、歩き続けてかれこれ１時間半…確実に、迷いましたね」

チョロ松の口から最悪の結果を聞き、壁際に置いてあったベンチのようなものに腰掛ける。


「て言うかさ、なんで壁に沿って歩いてんのに迷うの？」

執事が十三人→←執事が十一人

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す