絶望に混ぜて希望を。【短編集】

問題!彼女がこのアクシデントを起こしたのはこれで何人目でしょうか? ページ11

*ゆうくんさんリク


「Aさんお願いします。ぱんつ見せてください」


そう言ったボク。だけどいつまでたっても返事はなくて、ただただ沈黙があるのみ。

ボクがゆっくりと顔をあげるのと同時に、ボクの額に何かすごい柔らかい手ががが!!??


「ね…熱は無いみたいだね…?えっと……狛枝くん…大丈夫…??」

「あっ………ぅううぅ…っ…!!」


Aさんから不意打ちの如く、ボクの額に触れた手のひら。

あったかくて柔らかくて小さくて…すごい幸せの塊。

Aさんがボクにっ…ごっごごゴミ虫のようなボクに触れてっ…ああぅううぅ…っ…♡♡


『…あぁ…たまには欲望に忠実になってみるのもいいかも…っ』


Aさんが大好きすぎて、(既に)どうにかなっ(っているがより一層)ちゃいそうなボクは、西園寺さんにアドバイスを求めにいった。

そうすれば煙ったそうなウザったそうな顔で、欲望に忠実になればと吐き捨てるように言われたので、実行してみたんだけど。


「あ…あの…狛枝くん…?ホントに大丈夫…?」

「んぐっ……ンン…!!だ…大丈夫だよぉ!!」


そんなボクに天使かな、心配そうな視線を送るAさん。

Aさんは優しいので、こんな状態のボクに気づかずに体調をすごく心配してくれている。

するとAさんは、安心したようにほっこり笑って…胸をなで下ろす。


「よかったぁ…。いきなり…ぱ…ぱんっ……を見せてくださいなんて、狛枝くんが言うわけないもんね!」


すみません。いきなりそんなこと言っちゃうのが狛枝くん(ボク)です。



「あっ!そうそう!実はこれから、千秋ちゃん達とフルーツジュース作りをするんだけど、良かったら狛枝くんも…って、きゃっ!!?」



Aさんはそう言って、ボクの手を引いてレストランまで引っ張っていこうとしたのだろう。

だけど近くにあった石につまづいて、そのままもつれるようにして転んでしまう。

しかもボクの手を掴んでいたから、ボクまで視界暗転。転んでしまったようで。


「い…いった……。あっ…!!狛枝くん大丈」


すると、Aさんの言葉が途切れて…代わりに、何かを堪えるような押し殺した声が聞こえてきた。


『…??』


目を開けて現状確認。

目の前には柔らかそうな太もも。すべすべな肌。気弱で優しい彼女とはあまりに大胆すぎる、ミニスカート。

そしてその間から見える薄青のぱ



「っや…やだぁ!!!!み…みないで…!!!は…離れてぇっ!!」



あぁ…ボク、超高校級の幸運で良かった…。

籠の中の鳥は異端者と共に発見された。→←※

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