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In . side
本当に会いたくなくて。
どうしても目を合わせられない。
メンバーの表情を見るのが怖い、なんてね。
「伊野ちゃん!体調は?調子はどう?大丈夫?」
「もう、心配したんだからな!」
「これからは無理しないようにね?」
.
大変だね。こんな奴の心配しなきゃいけないなんて。
面倒臭いものは面倒臭いだろ?笑
もっと言いたいでしょうよ、
体調管理しっかりしろ、とかさ。
この際、どんなお説教でも聞きますよ
.
hk「ねえ、伊野ちゃん
最近さ、痩せたね、」
.
ん、あの頃よりは、ね。
でもね 俺は まだまだ"お餅"なの。
太ってる。
それに 光の方が細いでしょ?
俺は もっと痩せなきゃいけないの。
.
In「別に。全然だよ」
.
yb「お前さ、それ本気で言ってんの?
もっとよく自分の体見てみろよ。馬鹿か「薮ちゃん、」…ごめん、感情的になっちゃって。」
見てるよ。見れば見る分デブだって自覚してる
スタイルがよくて 顔も良くて 歌も踊りも上手くて そんな奴らに 俺の気持ちがわかんの?
In「…あのさ、帰ってくれない?」
yb「…ごめん、でも 帰らないよ、」
hk「まだ 話したいことがあるんだよ、」
ym「そうだよ、だから、」
.
あー、もう、鬱陶しいな。
.
In「じゃあ 俺が帰るよ。」
少し乱暴にバッグを手に取り 目を合わせることなく メンバーの横をすり抜けて ドアに手をかける。
そのときだった
「お前は ひとりじゃないんだよ。
何かあるなら 頼れよ」
背後から そう声が聞こえる。
.
なんだよ、訳わかんねえ
俺はひとりですよ。
こんな奴 要らないだろ?
さっさと その場を離れたくて 足早に院外へ出る。
.
身体に吹き付ける冷たい風を感じながら
俺はただ 何も考えずに 歩いた。
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さかな - 読ませていただきました! とても面白くて続きが楽しみです! (2021年12月7日 19時) (レス) id: d9d432beaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:## 月希 x他1人 | 作成日時:2020年1月7日 21時