検索窓
今日:10 hit、昨日:26 hit、合計:225,378 hit

思わぬ追加点 ページ16

.

「うじゃうじゃと鬱陶しいんだよ!」

一人で複数人を相手にしていた影響で疲労がでてきたのか、ヒロトがついに明日人からのスライディングでボールを奪われてしまう。

明日人から小僧丸へとロングパスを許してしまった永世学園は、不意をつかれて小僧丸に必殺シュートのチャンスを与えてしまった。

「そのシュートはすでに見切っている。」

炎を纏ったボール、小僧丸のその必殺技を前に、余裕綽々といった様子で両腕を組み 構える砂木沼。

「ワームホール!」


小僧丸のファイアトルネードは威力が落ち、そのまま砂木沼の足元へ落ちる。

だが、着地したその刹那、小僧丸とともに敵陣へと上がっていた剛陣がこぼれ球をカット。

「ファイア.....出現地点予測!」


一瞬、目の前で何が起こったのか周りが理解するのには時間がかかった。こぼれ球をカットした剛陣が滑り込みでヘディングをし、追加点を入れたのだ。

「えっ...。」

その光景に思わず低い声が口から漏れ、目が点になるA。止められたた気でいたのだから、驚くのも無理はない。


「見たか!? 俺の新たな必殺技を!」

腕を掲げて自慢げに胸を張る剛陣。

「あんなの必殺技でも何でもないでしょ。」

そんな剛陣の姿をベンチから聞いていたAが辛辣な一言。

「ただのまぐれゴールね。」

それに乗るように、杏奈も続けて本音をズバリと言った。隣に座るAも彼女の言葉にうんうん、と何度も頷いている。

「そこ、聞こえてっからな!!」


指をびしっ、とベンチに座るAと杏奈に向けてさしてきた剛陣にボソリと「地獄耳」と呟いたAに、隣にいたつくしは「お互い懲りないなぁ」と苦笑いした表情を浮かべていた。



再び試合が再開され、永世学園と雷門中の攻防戦が繰り広げられていく。

「俺が止められただと!?」

そんな中、フィールドに立っていたヒロトは初めて自分のシュートだけでなく、ボールすら奪われたこにで苛立ちと動揺を抑えきれないヒロト。


「こっち、パスだ!」

明日人の声がやけに大きく聞こえた。「パス」という言葉に反応を示したヒロトは、氷浦が放ったボールを、無意識に目で追っていた。

氷浦が蹴りあげたボールは、綺麗な甲状腺を描き明日人の元へと落ちていく。

「ナイスパス!」

パスをくれ氷浦にむけて投げた明日人の言葉に、ヒロトは耳を疑った。

「上がれ上がれー!!」

ベンチから応援していたAも今がチャンスだと言わんばかりにフィールドに叫ぶ。

信頼→←穴



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (196 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , イナイレ , 吉良ヒロト   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小雪 | 作成日時:2018年8月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。