十話 ページ11
・
『ちょ、鶴丸…様？』
「……あっ…っぅ」
『何があったんですか！自己責任で……す…？』
「もぅ……暗い、…の、は嫌だ………また……ひと…り」
どう考えても様子が可笑しい。さっきまでピンピンしてたのに…。
まさか…何か変なのに取り憑かれたか？……いや、それは無い。
考えろA！記憶の棚を全部壊せ！…………ジャ〇プ買った記憶しかねぇ！しかも此処に来る前！
現代っ子なら此処は…スマホ？でも、必要最低限の事しか無い……ん？
『……夜、曇り、乾燥…って探偵じゃないから分かんないよっ！
…でも何か引っかかんだよなー』
ふと空を見上げる。確かに曇りだ、じゃなくて、…もっとこう……。
『ふう……まず先に鶴丸様を回収しないと』
話は後から、そう言い聞かせ鶴丸様を本丸に戻す。
『んー………よし、アイツは居ない。鶴丸様、自室に戻られては…』
「何処にも行かないでくれ…」
『ぇ？熱でも出しました？』
「もう一人は嫌だ、君が居ないのはもっと…」
『そういうのに弱いんですよ私は…』
ひとまず自分の部屋に連れて行こう。此処は部屋が多すぎて鶴丸様の部屋なんて分かったもんじゃない。
『………っふぅ、一応此処私の部屋なので。治ったら自分の部屋に…』
「っ嫌だ、見捨てないでくれ」
『本当、変な物、食べてませんよね』
この人なら道草を食うぞ絶対。
「暗いのは嫌だ、ッ、怖い」
『今の僕には理解できない……ほら、呼吸を落ち着かせて下さい。私は傍に居ますから』
…生きている限りは。……とある瀟洒な従者さんの言葉を真似てみようとしたけど、生憎投げナイフは出来ないんでね。
ああやっぱり何かもどかしい、東京湾に溶けかけの角砂糖があるくらいもどかしい。
「はっ……また、…暗、闇から出たら……また＿＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
刀剣男士を庇って死んだら来世もろくな物じゃ無かったし前世の記憶残ってるしやり... 【刀剣乱舞】お願いですから、優しくしてください。【ブラック本丸】
カ ミ サ マ の 居 所 。弐【刀剣乱舞】もっと見る
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水面 - あ、完結…えっ完結！？続き無いんですか？無理じゃ無ければ続き書いてほしいです！ (2018年4月21日 14時) (
レス) id: c4fe34a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - あの、ちょっと思い付いたのですが…三十一、二話辺りで、夢主ちゃんが一期と鶴丸と一緒に寝てましたよね？それの源氏兄弟バージョンを是非とも見たいので、お時間があれば書いていただきたいです！お願いします！！ (2017年10月20日 5時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - えっ！？完結なんですか…？続き作ってほしいです……勿論無理強いはしませんけど、出来れば見たいです……。 (2017年9月27日 14時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま(プロフ) - あれ、これで完結な感じですか？！ (2017年7月20日 23時) (レス) id: 3e8c8bb34d (このIDを非表示/違反報告)
コココココ - エッ！？これで終わりですか？！！これで終わりでもいいんですが、個人的にはたまにでいいので更新してくれるととても嬉しいです。(図々しくてすみません。) (2017年5月29日 20時) (レス) id: 4bbd8f2edf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金曜日だけやたらテンション上がる奴 | 作成日時：2017年3月2日 21時
