マフィアに恋した私《紫》 (ページ27)

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your side

深澤「早く言えよ、それ」

辰哉さんはそういうと私にやさしく抱き付いた。辰哉さんの香りに包まれると何故か安心する。

深澤「後、あれは阿部っていう組員に女装させたときのやつだから安心して？」

『…え？』

深澤「仕事でどうしても女が必要だったからさせたの。もし不安なら今度阿部にも会わせるからあの服はおさがりだと思って着て？」

『わかっ、、、た』

深澤「よし！」

といって離れた辰哉さん。そして私の顔を覗きながら口角を上げながら

深澤「俺の彼女になった代償は大きいからな？？」

『～っ///』

妖艶に笑った彼にもう虜でしかない。

Tatsuya side

あれからしばらくして隣に座るAの存在に幸せを噛みしめていると、机に置いてある携帯が震えた。

液晶画面にはさっきのプチ事件の原因でもある阿部ちゃん

深澤「もしもし？」

阿部「ん？なんで機嫌悪いの？」

深澤「誰のせいだろうな。てか要件は？」

阿部「明後日の仕事なんだけど計画内容決まったから明日会議ね」

深澤「あいよ」

阿部「後Aちゃんも連れてきて。」

深澤「、、、は？！」

阿部「それじゃ」

深澤「っ、おい！」

俺の叫びなんて虚しく携帯から聞こえるのは無機質に鳴る機械音

ちらっとAを見ればキョトンとした顔で俺を見ていた。