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姉だから ページ9

『武ちゃんこれここでいいー?』


武田「はい!お願いします!」




BBQコンロを運ぶ。


これがね、なかなか重いのよ。



テーブルはもう運んだから、後はコンロを運んで炭を入れて、火をつけるだけ。




『つっっっっかれた!!!』


武田「お疲れ様です宮さん。」




結局、私と武ちゃん2人でテーブルとコンロを運び終えた。



あぁー、背中痛い。




武田「宮さん」


『ん?』


武田「君は、女の子ですよ。」




凄く柔らかい顔で笑う武ちゃん。




『え、うん?』


武田「確かに宮さんは、頼もしいです。
でも、だからといって、頑張りすぎなくていいんですよ。」




武ちゃんは、あまり自分が細かく言わなくても、私が何を言われてるか理解してることを分かっている。




武田「君も、たまには誰かを頼りなさい。それが澤村くんでも、菅原くんでも、東峰くんでも。清水さんでも。」




武ちゃんは分かっているのだろう。


1年の時から、こういう力仕事とか、体を使うような仕事には、率先して私がやってきた。




小さい頃から、双子の手のかかる弟と育ってきたため、自分がしっかりしなければ、自分が弟たちを守らなければ、という気持ちにかられて、色々した。




小さい頃、2人が変質者に襲われていれば、その変質者はぶっ飛ばしたし、2人が怪我をしないように自分が体を張って守ってた。





そうしたら、大きくなっていくにつれ、自然と周りからはどんどん頼られるようになって、弱音が吐けないような環境になって。




(こういう力仕事も、自分の仕事だと思ってた。)




無意識に、潔子とやっちゃんより率先してこういう仕事を請け負っていた。




武田「いいですか?君は女の子なんです。
手伝ってくれたことはとても有難いですし、嬉しいですけど、もっと気を抜いていいんですよ。」




『…………ねぇ武ちゃん。

今からマネちゃんたちの方行ってきてもいい?』


武田「!!はい!もちろんですよ!」




『あ、でも、』




走り始めたけど、1度武ちゃんの方へ振り返った。




『私はやっぱお姉ちゃんだから、あの子らを守れるくらいには強くいるよ。』

女子の夜は長いはず…?→←下準備



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(プロフ) - 西谷 ニシヤさん» お気づきになられましたか!!笑私もは?となるような場面なのですが、それほど焦っていたということを表現するために、少し大袈裟に書かせて頂きました笑そこまで高くないところもあるようなので…代わりといってはなんですが、足はジンジンしております。笑 (2020年6月22日 23時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
西谷 ニシヤ(プロフ) - ごめんなさい、感動する所で言ってしまいますけど観客席から下に飛ぶって凄くないですか?! (2020年6月22日 20時) (レス) id: d570396b88 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蘭さん» たった今更新させて頂きました!!ぜひ読んでください!コメントが私の励みになります!!ありがとうございます! (2020年6月10日 7時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Roaさん» あのツインズの姉なんで、もしいたらそうなるかなぁ、と思いながら書かせて頂きました!笑更新頑張りますので楽しみにしててください! (2020年6月10日 7時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます! (2020年6月10日 0時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月7日 11時

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