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Aサイド



「次は二人一組でナイフやってくぞー。
Aは・・そうだな、莉犬と組め。」



え、莉犬くんって一番最初に出会った子で、近戦が得意なんでしょ?


私、やられちゃうじゃん。






ガタガタと震える手でナイフ(特注)を握った。


ぼろん、と手から滑り落ち、私の足スレスレに落ちる。




『はー足に刺さるかと思ったぁ・・・・・・』






無理無理無理!!

家でも私、手加減されてても死にそうになるくらい弱いのに。



銃はさ、トリガーを引かないと弾は出ないけど、

ナイフは振ったらすぐに相手を傷つける事ができる。





だから嫌なんだっ!!!







「それでは・・・始めっ!!」







桐生先生の声が響く。


目の前の莉犬くんがシャッと動くのが見えた。







『っ・・・・・待ってめっちゃ早いじゃん!ちょっとは手加減しろよ!!』





私って弱い分、動体視力が良くて、それだけで莉犬くんをかわしてると思うんだ。

ちょっとでも気を緩めたら死ぬ!!!




「あのさぁ俺だけじゃなくてAからも攻撃してほしいんだけど。俺の訓練にならないじゃん。」
『知ってるけど君が速いのが悪いんだよ!』
「え・・・・・。これでもだいぶ手加減してるけど。」




どんだけ弱いんだ、私。

これでも手加減してるとか、え?



え、なに。私が悪いみたいじゃんッ



こっちは逃げることで精一杯なんだって!!






『おらっ』
「(単純だなぁ)」





ナイフを一生懸命振ったのに、スカッとかわされる。

心なしか、莉犬くんが私のことをあざ笑ってるようにも見えてきた。





く、悔しい・・っ!





こっちだって頑張ってるのに!!








その時、ふと莉犬くんが動きを止めた。






「あのさぁ・・・」






ナイフをくるくると手の中で回しながら、近づいてくる。


ペン回しならぬ、ナイフ回しのナイフが遠心力でこっちに飛んでこないよね・・・






「・・・ナイフは、こーやって握るの。
基礎くらい分かっといてくれる?」


『わっ、』





手首をグイッとつかまれたと思ったら、ナイフを握らされる。





「この指はここにそえて、こっちは・・・って、お前、すっごい指短いんだね。」
『なっ・・・。指が短いんじゃなくて、手がちっちゃいの!』





近くに引っ張られて、莉犬くんの顔をドアップで見て・・・




ちょっとかっこいいなって思った私が馬鹿だった!!






指が短いとか私の中ではNGワードなんだからねっ

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さまー(プロフ) - 面白いですっ!更新楽しみにしてます。更新停止なんてもったいないです! (10月18日 20時) (レス) @page8 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ぬしさんの小説めちゃめちゃ好きです🥲💕 (2023年2月10日 22時) (レス) @page8 id: 9924b38b56 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - 点P(私情で非ログになってます)(本物)さん» いえいえ〜大丈夫ですよ〜 (2022年10月5日 0時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)
点P(私情で非ログになってます)(本物) - 紗奈さん» ご指摘ありがとうございます。直しました・・! (2022年10月4日 11時) (レス) id: 2dc5605606 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - stxxxや赤くんにタグを変えたほうがいいですよ〜 (2022年10月3日 21時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月13日 21時

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