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Aサイド
「失礼します。赤城莉犬です。人質を連れてまいりました。」
牢屋から出て、薄暗ーい廊下を歩いたらね?校舎っぽいところについたの。
改めて"殺し屋学校"ってことを認識させられた・・・。
私と赤髪くん・・・莉犬くん、はとある広めの部屋にいる。
周りに銃とかナイフがあるから、訓練部屋っていうことは嫌でもわかる。
家も訓練部屋はこんな感じだったし。
莉犬くんは私を掴むと、部屋の一角にいる男の子五人と、男の先生っぽいところに連れて行く。
もしかして、あの男の子と莉犬くんが例の監視役、ってやつなのかな。
全員強そうな男の子じゃんっ!
こんなんじゃ脱出出来ないよっ!
「美澄グループの美澄Aでございます。」
莉犬くんは私を男の先生の前に押し出すと、スッと下がった。
え?と振り返ると、何食わぬ顔で男の子五人の隣に座っている。
『っぁ・・・・み、美澄、Aです・・・』
じーっと見つめられたので、とりあえず自己紹介。
「・・・・・。」
ねぇ無駄にそんないい顔で見つめないで!!
名乗れば殺さないでしょ?!
殺し屋ってまじ、顔面偏差値高すぎて無理なんだって!!
「ふぅん。これがあの美澄グループの"落ちこぼれ"か・・・。君のお父さんには何度か会ったことがあるが、奥様含め凄い方だ。そんな両親からこんなやつが産まれるのか。驚いたよ。」
うちの両親が凄いことはとっくに知ってるよっ!
私だって一般人と比べたら、同じくらいの運動能力が、ある・・・はず。
「とりあえず俺の名前は"桐生連(キリュウレン)"。お前と、後ろ六人の指導役。莉犬から全て聞いてると思うが、死にたくなけりゃ強くなって一年後の訓練台で生き残るんだな。
こいつら六人はこの学校の中でもトップレベルの強さを持ってるわけ。逃げようなんて、考えるなよ?」
い、一年後なの?
つまり一年間でめちゃめちゃ強くならないと、死ぬという選択肢しか残らないの?
あと、何?この人達はトップレベル?
・・・・私の脱出計画が、崩れてく。
もうやだぁ・・・。
「それじゃあ君達には一年間、Aと一緒に生活して、一緒に訓練をしてもらいます。
逃げようとしてたら躊躇なく攻撃を仕掛けること。
はい、それじゃあななもりから自己紹介して。」
躊躇なく攻撃を仕掛けること、ってあなたすっごい笑顔で言いましたよね?!
頭の中どうなってんの?サイコパス?
無駄に美形だし・・・。
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さまー(プロフ) - 面白いですっ!更新楽しみにしてます。更新停止なんてもったいないです! (10月18日 20時) (レス) @page8 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ぬしさんの小説めちゃめちゃ好きです🥲💕 (2023年2月10日 22時) (レス) @page8 id: 9924b38b56 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - 点P(私情で非ログになってます)(本物)さん» いえいえ〜大丈夫ですよ〜 (2022年10月5日 0時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)
点P(私情で非ログになってます)(本物) - 紗奈さん» ご指摘ありがとうございます。直しました・・! (2022年10月4日 11時) (レス) id: 2dc5605606 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - stxxxや赤くんにタグを変えたほうがいいですよ〜 (2022年10月3日 21時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2022年8月13日 21時