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サボside
Aの走る速度は異常だった。とんでもなく速い。それでもAは息切れしてないんだから、マジで体の構造からおれとAとでは違うんじゃないかと疑いたくなる。
なんなら、現在進行形で空飛んでるし。兄貴はこれを“月歩”と言っていた。
人って蹴りだけで空を飛べるんだな……。
「でもサボは「高町」を嫌ってた！！」
暫くすると、ルフィの大きな声が聞こえた。見れば、海賊船があって、そこにはブルージャムとその手下。それから、ルフィとエースがいた。
兄貴はその様子をチラリと見ると、少し離れた木に飛び乗って、おれを抱えたまま海賊船を見ていた。
「お、おいA！早くアイツらを！！」
『まーまー、落ち着けって。大丈夫。危害が加えられそうになったらおれが助けに行くから』
「…ってことは、Aは“エースたちは危害を加えられない”って考えてるのか？」
そーゆーこと。と兄貴は口角を少しだけ上げて言った。
なんか……A、この状況を楽しんでないか？
やがてエースとルフィは船を出て、四角い箱をブルージャムたちと運び始めた。
『おー…ルフィ器用だな。頭の上に箱乗せて運んでやがる』
「着眼点そこじゃねぇだろ！！何運ばされてんだ、あの2人は…」
『十中八九、火薬だろ。山火事用のな』
冷静な口調でそう言ったもんだから、おれは普通に「たしかに、そうだな」と相槌をしてしまった。そして、数秒後気付く。
「か、火薬！？じゃあ、早く止めねェと！！」
『んー…？そーだなぁ……』
「何のんびりまったりしてるんだよ！！」
やけにマイペースなAの腕をグイグイ引っ張ると、何やら思考を巡らせている表情をしたA。
兄貴は首元に雑に巻かれたマフラーをぐっと口元に引き寄せて、ブルージャムをじっと見つめる。
そして、おれの名前を静かに呼んだ。
『この街の奴らは腐ってる。特に貴族な。
お前の家族のことなんだが……あの父親は“ステリー”っていう養子を引き取ってる。そのステリーってのも、8歳児のいう皮を被ったクズだ』
いきなり何の話を……それに、おれの家族のことを何でAは知ってる？
疑問は募る一方だが、いつも兄貴はおれらの想像の遥か先を行く。黙って話の続きを聞こうと思った。
『だから、サボはあんな奴の所に戻らなくていい。もう既にステリーっつう、あの親にふさわしいクズを見つけてんだ。
おれは、サボにあんなとこに行って欲しくない』
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笑舞♪(プロフ) - 潮見さん» コメントありがとうございます！1番！！めちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります！ (2022年10月29日 16時) (
レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
潮見 - 面白すぎます！ASLの兄貴っていう作品の中で1番好きです！更新楽しみにしてます〜 (2022年9月26日 8時) (レス) @page39 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - 紅碧さん» コメントありがとうございます！好みドンピシャ！嬉しいです！これからも更新頑張りますね〜！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - seeenraaaさん» 返信遅くなり、すみません。も幸せだなんて…！嬉しい限りです。これからも、頑張って更新しますね！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
紅碧(プロフ) - めちゃくちゃ最っ高でした！！私の好みにドンピシャでニヤニヤしながら見ちゃいましたw続き楽しみにしています！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page36 id: 48ad6ad27f (このIDを非表示/違反報告)
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