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『おれら4人兄弟の最年長で、読み書きなどの教養もある。下の兄弟に比べると戦闘力も高い。サボ奪還を達成させるには、おれを放っておくのは危険だと思った。だから、先に潰しておこう。そういった考えになるのは至って普通だろうな。
だが、いくら山や街を探してもおれは見当たらなかったし、見つかってもおれが返り討ちにしていた。だから、仕方なく“号外を手渡しで渡す”という行動に出たんじゃないのか？』
おれの突拍子のない言葉にサボは眉を顰めた。父親はわなわなと怒りで震えている。ふざけんな、怒りで震えたいのはおれの方だ。
おれの方が、この最低最悪な父親よりもサボを愛してやれる。
父親は「撃て！！」と命じた。やはり、考える脳みそが無いらしい。サボが「やめてくれ」と抗議する叫びと同時に発砲音が数発した。
おれはそれを軽々と避け、操縛布で護送の奴らをまとめ上げて蹴り倒した。それに父親は唖然とする。おれのこと、甘く見過ぎじゃね？登山中の足止めの奴らといい、護送の奴らといい、弱すぎる。
『“天竜人の来航”、“山火事”。
これが、おれに知られたくなかった情報。
おれがそれらを知れば必ず対抗策を練ると考えたお前は、おれに情報が行き届かぬように国に命令して、“号外を手渡しで”という行動に至った。
ニュース・クーで運ばせたらおれが新聞をとった時に知られる。だから、号外。それも、一人一人顔を見ておれに渡さぬようにしたって所だろう。
さて、どうする？お前にある選択肢は2つだけだ。サボを渡すか、死ぬかだ。好きな方を選ばせてやる』
悔しそうな顔をして、ギリギリと歯軋りをした父親を見ておれはニヤリを笑ってみせた。
最近おれのヒールっぷりがとんでもないスピードで上がりまくっているのだが、これは弟たちへの愛ゆえである。後悔なんて無い。
「わ、私は貴族だぞ！逆らえばどうなるか分かっているのか！？」
『あ？テメェが貴族だろうがなんだろうが、弟を連れ去ろうとする奴を許すわけねェだろ』
ドカッと蹴りを入れておれは腰にかけていた刀を手に取り首に添えた。美しい刃にツーと赤い血が伝う。
「血……！？血がっ…！！」
『血ぐらい出るに決まってんだろ』
刀に力を入れると、やめてくれと泣き喚いて暴れる。その拍子で刃が皮膚に入り込んで、さらにパニックになる父親におれは呆れるしかできない。やがて父親は勝手にパニックになってブクブクと泡を吹いて気を失った。
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笑舞♪(プロフ) - 潮見さん» コメントありがとうございます！1番！！めちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります！ (2022年10月29日 16時) (
レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
潮見 - 面白すぎます！ASLの兄貴っていう作品の中で1番好きです！更新楽しみにしてます〜 (2022年9月26日 8時) (レス) @page39 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - 紅碧さん» コメントありがとうございます！好みドンピシャ！嬉しいです！これからも更新頑張りますね〜！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - seeenraaaさん» 返信遅くなり、すみません。も幸せだなんて…！嬉しい限りです。これからも、頑張って更新しますね！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
紅碧(プロフ) - めちゃくちゃ最っ高でした！！私の好みにドンピシャでニヤニヤしながら見ちゃいましたw続き楽しみにしています！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page36 id: 48ad6ad27f (このIDを非表示/違反報告)
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