背伸び (ページ10)

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you side

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両手の袋に大量のお弁当を抱え目の前の事務所を見上げた。

....ここがLDHの事務所なんだ。

ここで臣さんは働いてるだ.....。

って何で臣さん限定で出てくるの？？

自分で突っ込みを入れ気を取り直して事務所の入り口に入った私。

入ってすぐに受付を済ませて2階にお願いますと告げられそのままエレベーターに乗り込んだ。

2階についてエレベーターから降りると
「あっ！きたきた！こちらにお願いします。」

少し慌てたスタッフの方が１つの部屋へと案内してくれた。

指定された時間より30分も早くついたはずなんだけど.....

心配になった私は早歩きで案内された部屋へと入った。

部屋には大きなロの字の机を囲う三代目のメンバー。

『こんにちは。お弁当お持ちしました！』

もう、明らかにお弁当を待ってましたと言わんばかりのみんなの視線に動揺して急いで配った。

「ちょっと、時間より早めに休憩になっちゃって....焦らせてごめんね」
「Aー。久しぶりやなー」

私と同じように慌てた直人さんと
お久しぶりの健二郎さんが一緒に弁当を配ってくれた。

『ありがとうございます。』

エリーさんの目の前にお弁当を置くと
「うまそー」ってキラキラの笑顔。

その横の臣さんに軽く会釈をしてお弁当を置くと「おせーよ」からかう様に言われ『すみません』って謝る私に

「嘘だよ..ありがとう」

次はとびっきり優しい声で言われた。

無意識に臣さんを気にして真っ赤になったであろう私。

もう耐えれなくて、用もないのに急いで帰る私に次は直人さんが声をかけた。

「A、一緒に弁当食べよ？」

『え？』

「実はAの分も頼んでた！大将に聞いたところ夕方まで暇だって言ってたし。食べて帰ったら？」

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