ドアの外になんか見た事のある少女がいました【歌い手】

見た事のある少女 ページ6

「手洗いうがいをしてくださーい！」


「洗面所どこー？」


「あ、ここだよー！」


そういや家の中案内してないじゃん。忘れてたわ。


「4人は部屋別々がいい？それとも一緒がいい？」


中3だし、個室のがいいよね。多分。


「どっちでもええよ！」


「お世話になるんだし、そっちがいいように」


「じゃあ別々ね。年齢的にもそっちのがいいでしょ？」


「うん、そうだね！じゃあ場所、教えて？」


「いいよー！ついてきてね」


うちって結構広いんだよね。無駄に部屋が多いし。私も覚えてないっつーの。


「2階だからこっちから行くよ〜」


「2階あるんだ！」


「何回建て？」


「3階くらいじゃない？」


「彼方ちゃん正解！3階建てだよ！」


ちなみに3階はほとんど物置化しています。だって使わないんだもん。あ、でも防音室が3階にあるね。最近使ってなかったから忘れてたね。使うね、3階も。


「ここね！右から順にそらまふうらさかで」


「絶対めんどくさくなったでしょ」


「そんなわけないない。あ、上に防音室あるから使いたかったら使って。生放送用の器具はその隣の作業部屋にあるから。
わからないことがあったら聞いてね〜」


そういえば活動どうするんだろ。夕飯の時に訊くか。他の疑問と一緒に。


「じゃあ夕飯作ってくるから部屋でゆっくりしてて〜！」


そう言って私は下に降りて夕飯を作り始めた。

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