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通常視点
rin「まじ暇すぎるー特殊能力調査で2時間は暇すぎる」
『逆に特殊能力調査だけで2時間も潰れるんだよ?嬉しくない?』
rin「まぁ授業潰れてラッキーだけど〜」
オトモ選びから2週間、毎日あったオトモの力の使い方や変身の仕方の授業を終え、いよいよ今日は変身して特殊能力を調査する日だ。といっても、機械の前に数分立っているだけで調査は終わるので、実質自分でする事はない。
inm「Aちゃん、そろそろオレ達の番だよ、行こ!」
先程まで少し遠くでめちゃつえーの人達と会話していたライくんが戻ってきた。もうすぐ私達の番なので、ライくんと一緒に列に並びに行く。
inm「はぁ〜、緊張するね!」
『ライくんはどんな能力がいいとかある?』
inm「う〜んそうだなぁ……オレ機械が得意だから機械系の能力だったら嬉しいかなぁ。Aちゃんは?」
自分は何も考えていなかったので、ライくんに質問したものが返ってきて驚く。
『…これといったのはないけど、まぁ出来るだけ強いのがいいなぁ。バフみたいな感じがいいかも』
inm「あ〜、バフで力が強くなる的な?いいね、Aちゃん非力だもんね」
『はぁ?非力じゃないし…』
そんな感じで話しているといつの間にか自分の番になっていた。機械の前まで歩いていく。先生からの合図で変身する。すると機械がぐるぐると体の周りを回る。
どんな能力だろうか。そう思いを馳せていた時、
ピピーー!!ピピーー!!ピピーー!!ピピーー!!
『………え??』
機械からサイレンが鳴る。今までみんなが特殊能力調査をしていた時に流れたことのないサイレンだった。
「あ、あれ?エラーか…?A、1回変身解いてまたやり直してみよう」
『は、はい』
先生も困惑しているし、後ろを見てみるとクラスの人達の視線が痛かった。
気を取り直して、再度変身をして機械の前に立つが、またもやサイレンが鳴り響いた。
『な、なんで……………?』
「……一旦Aは飛ばして伊波をやろう。機械が原因なのかAに何かあるのかまだ分からないからな。一旦Aは戻って、また呼んだら来てくれ。」
『………はい』
後ろに戻って、ライくんに次ライくんだから来てだって、と伝える。
inm「さ、さっきのサイレン何だったの?」
『…分かんない。ライくんも鳴ったりしてね』
inm「お、オレは鳴らさないけどね!」
その宣言通り、ライくんはサイレンが鳴らなかったし、次の人達も鳴らなかった。それはすなわち、私に原因がある事を指していた。
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作者名:Rin_0928 | 作成日時:2025年8月4日 8時


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