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※登場人物の名前を、ご自身の苗字、名前と被らないようにしないために名前変換を追加しました。デフォルトを確認して変更したい場合は変更してから読むのを推奨します。
『誰かが、使えなく……』
inm「故意があるのかないのかは分からないけど、ね」
故意があるのなら相当私は嫌われ、妬まれているのでは、と私は慄然とした。レイナは驚きのあまりか、言葉を失っていた。
mrkm「でもどうやって特殊能力を使えなくしたん?」
kyng「まさか、そのための資料か?」
inm「そうだよ」
先程小柳くんが渡していたあの資料をライくんは私に渡してくれた。表紙には「ヒーロー科生徒の特殊能力一覧」と書かれていた。すぐ隣に星導くんが、後ろから叢雲くんがやって来て、一緒に資料を覗いた。小柳くんは覗きに近くへ来ることはなく、レイナが前に言ってた女子が苦手なのは本当なんだと実感した。レイナも見る?と声をかけたが俯いていて反応がなかった。体調悪い?と聞くと黙って首を振った。どうしたのだろうか。そんなレイナをライくんはじっと見ていた。
表紙をめくると、出席番号順に特殊能力が載っていた。私の欄には「なし」と書かれていて、少し胸が苦しくなった。ライくんの欄には「メカニック」「機械を自由自在に扱える」と書いてあった。そういえばあの日、機械系がいいと言っていたな、と思い出した。
mrkm「うっわ、ぼくのも書いてあるわ」
hsrb「当たり前でしょ」
inm「なに自分の見てんだよ!」
すぐ後ろから聞こえる声と頰に当たる星導くんの髪の毛がくすぐったかった。
『この中から、他人の特殊能力に干渉出来る特殊能力を探すってことで合ってる?』
inm「うん、人が対象じゃなくても、特殊能力だけじゃなくてもあり得るから、気を付けて」
分かった、と言って上げていた顔を下げ引き続き探す。その時、ある特殊能力に目がひかれた。
『…触れた相手の能力を数分使えなくさせる……』
inm「っそれだ!誰?!」
hsrb「相園ユイカ……って人ですね」
inm「Aちゃんの知り合い?」
『いや…?あ、でもレイナは良く話して____』
そう言った瞬間、レイナはガタッと椅子から立ち上がり、ごめんトイレ、と小さな声で言って部屋から飛び出していった。
『…大丈夫かな』
hsrb「まぁ大丈夫でしょう。それで話し戻すと、相園ユイカ?って人が犯人ならAさんは特殊能力調査の時にその人と接触したってことですよね」
確かに、触れた相手じゃないとこの特殊能力は使えない。
『えー………あ、』
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作者名:Rin_0928 | 作成日時:2025年8月4日 8時


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