お名前なんですか。 (ページ2)

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朝、もう寒い風が吹いて、凍えそうな私。そんなに遠くはない校舎への道を進む。

自分の通うこの我々田高校は山の上の方にある。

土地が土地ゆえに坂だらけであり、登校時の難点のひとつとなっている。と言っても、大きな寮があることも幸いして、多くの生徒は寮生活であり、同様に寮で生活している自分はあまり困ってはいない。一つの事情を除いて。その話は後々の事としよう

それに自宅から登校する生徒の事も考えてか、バイクでの通学も許可されているのだ。そして制服は私服登校あり。たまに明らかにパジャマの子がいたりするがどう見ても遅刻ギリギリだったんですねお疲れさまです、という風にしかみれない。

自由度や出来たばかりの綺麗な校舎に憧れて、受験時にはかなりの倍率となる。

この高校は偏差値はそこそこ、クラスで言うなら良い方にはいる人たちばかりが通う高校になっていた。

しかし、私は大分頭が悪かったのでビ○ギャルを見まくっていたのだ。そう、なんとかなると信じて。その旨を腐れ縁と言って良いコネシマに伝えると、「アホやろ勉強せえ」と、珍しく普通に怒られたので結構な猛勉強をかましてみた。

その努力あってか、無事に自分の受験番号が貼ってあった、流石に嬉しくてコネシマにありがとうと言ってみたが、自分が頑張ったからやろと言われてしまえば涙がでた。ううん、うれしい。

そんな3月頃の事を思い出していると、いつの間にか帰りのHRが終わっていた

この我々田高校は、火曜日と木曜日に選択授業があり、好きな授業を受けることができる。だがしかし、選ばなくて良いというわけではなく7時間目まであるよ、ただ好きなの選んでいいよ、というだけである。

そしてそこには、いつも会える淡い茶色の髪を持つ彼がいるのだ。