打ち合わせ ページ12
｢朔間先輩、羽風先輩、乙狩先輩、こう……大神先輩…｣
と、名前を小さく反芻してみる。
｢ところで、Aちゃんとわんこくんってどういう間柄なの？｣
こちらを覗きこみつつ尋ねてくる羽風先輩に私がきちを開くより先に朔間先輩が答える。
｢付き合っておるのじゃろう？若いって良いのう♪｣
何を思ったのだろう。突然笑いながら爆弾発言をし出す朔間先輩。すると、それに怒声で応戦する晃牙、もとい大神先輩。
｢はああっ？！なんでんなことになんだよ！テメ〜の脳みそは腐ってんのか！｣
遊ばれてるなぁ、と思いつつそれを横目に、羽風先輩に笑顔で返す。
｢唯の幼なじみですよ｣
｢ふぅん。そうなんだ｣
と。なんだか含みを持つような笑顔で頷く先輩。
｢ところで朔間先輩。今回の仕事の詳しい内容を聞かせてもらえないだろうか｣
未だに尚、ぎゃあぎゃあと言い合う二人に入っていく乙狩先輩。この方が一番しっかりしてるのか。
その言葉で喧騒が止み、先程からずっと続いていた羽風先輩の質問ラッシュも止まる。
こういう切り替えを見るとやっぱりプロなんだなぁと実感させられる。
｢ふむ、そうじゃのう…。取りあえずライブハウスとファンシーショップのコラボイベントということは知っておろう？｣
｢ああ。資料に記載してあったと記憶している。｣
｢ハロウィンじゃからまあ、いつものパフォーマンスで問題ないのじゃが…問題はMCじゃのう。羽風くん一人に任せるわけにも行かぬし…できれば羽風くんも練習に参加してくれると嬉しい。…それから嬢ちゃんには衣装と練習にたまに付き合ってほしいのじゃが…どうじゃろうか？｣
｢私は問題ありません。Ra*bitsの仕事も取り敢えず何とかなるみたいですし。｣
｢じゃあ俺はAちゃんがいる時だけ参加するね｣
えっ。っと思ったが、朔間先輩がやっぱり。と呟くのを聞き、最初に聞いていた依頼内容の意味をやっと理解したのであった。
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2018年2月12日 13時
