【あんスタ短編集・完全趣味】 (ページ2)

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護られるだけなんて。2 ページ2

「やあ、瀬名くん。来てくれないんじゃないかって不安だったよ。思い過ごしだったみたいで安心したよ、今紅茶を入れるからちょっと待っててね」

「いいよ、別に。さっさと用件だけ話してくれないかなぁ？」

紅茶を入れようとしていた天祥院の手が止まる。怪訝そうな顔をしつつ、

「そんなに邪険にしないでほしいな。まあ、無理な話だけど。僕も暇じゃないんだ、手短にすまそう。僕のところに、僕じゃあ語弊があるかな。生徒会にこの申請書が届いた。」

と言って紙切れを渡される。

それは。

「チェスからのKnightsへの宣戦布告…？」

「まだ、あのユニットあったんだとか思ってる？甘く見ない方がいいよ、彼ら復讐のためにって戦力増幅させてるからね。もちろん生徒会の力でこの書類ごともみ消すことも出来るけど…」

正直、レオくんはまだ不安定だしできればこんなライブ受けさせたくはないけど…

「ていうか、復讐って意味わかんないんですけど。あいつらが決めたことでしょ」

ため息をつく元皇帝。

「僕もそう考えた。多分、知名度とあわよくば地位ってことなんじゃないかな。」

はあ、ちょーうざい。本当はもう、そういうライブは受けたくない。でも、こいつに貸しを作るのも嫌気がさす。

悩んでいるとドタバタとやかましい足音がしてきた。全く、アイドルとしての自覚がないやつばっかで本当に腹が立つ。

食堂に現れた足音の正体は。

「セナ～！！」

ほんっとうに空気読めないよねぇ…うちの王様は。