温かい場所 ページ39
泣きじゃくって懇願する私に視線が刺さる。
どうしよう。…今すぐここから逃げ出したい衝動にさえ駆られるような、そんな数瞬。
｢え…？！もう一度って…AさんRa*bits抜けてたんですか…？！｣
｢そうなんですか、に〜ちゃん？！｣
｢だから今日学校にも来なかったんだぜ？！｣
Ra*bitsの一年生たちが一気にに〜ちゃんに詰め寄る。
寄られて後ろに体勢を崩したに〜ちゃんが噛み噛み応答する。答えにならない答えだったが。
｢ちょっろまれ、おみゃえりゃ！きゅうにはなゃしかけりゅにゃ！おりぇにもにゃにがなゃんらかわかりゃにゃいぞ〜？｣
｢お水をどうぞ…？｣
そこでつい癖でお水を渡してしまう。しかし渡してからあることに気がつく。プロデュース用でないため、レモンを入れていたのだった。
｢ごくごく♪レモンが入ってるんだな〜さっぱりしてておいいし♪ありがとな〜｣
レモン水だから喉にきてしまう可能性もあることを失念していたのだが、そんな心配は無用のようだった。
｢落ち着いた所で取り敢えず、体調は大丈夫か〜？今日休んだって…？｣
｢あ、いえその…｣
教室に入る勇気がなくってサボっていたなんて口が裂けても言えない。
｢体調は、大丈夫ですのでお気になさらず…朝は、その寝坊をしてしまっただけですので…｣
私が嘘をついているということもあってか会話が未だぎこちない。
｢ふ〜ん、そっか。えっと、じゃあ次。…Aって
Ra*bits抜けたい？｣
少し躊躇うようにして尋ねてくる。なんだか不安そうな消えてしまいそうな目と合ってしまえば逸らすことはできなかった。
掠れる喉に無理やり力を入れ、なんとか声を震わす。
｢…今回の事が広まったり、しちゃったら…みなさんの迷惑になってしまうから……！それくらいなら…｣
思ったことがそのまま出てしまい伝わりにくい事この上なし。
しかしそれでも、リーダーは目線を合わせ優しい瞳と声で語りかけてくる。
｢お前の意見を聞きたい。俺達がどうとかじゃなくって、お前がどうしたいか、教えてくれないか？｣
ふと掛けられた優しい言葉に、さっきの背中の感触を思い出す。
勇気を振り絞れ…
｢私は…Ra*bitsが大好きです。…だから許されるなら、もう一度…プロデューサーに、ずっと一緒で…見守らせて欲しい、です…｣
怖くて目をつぶった私が次に感じたのは頭に手が触れた感触だった。
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ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます！！(恐らく)直ったかと思います…！(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます！！) (2018年8月28日 23時) (
レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…？えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…！！！凄く嬉しいです…！完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね！(p`･ω･´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください！ (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2017年6月20日 18時
