新たな出会い。 ページ18
あっという間に午前の授業が終わり、お昼へ。勿論、お昼も練習があるため、空き教室へ向かう。
そこには既に三人の姿が。
「ごめんなさい。遅くなってしまいました…!」
何度遅刻すれば気が済むのだ私は。
「ああ、気にしなくていいぞ〜?それより創ちん見なかったか?」
おかしいな?創くんが遅刻なんて珍しい…
「私、探してきましょうか?」
「あ、俺も行きます!」
「ありがとう。頼んだぞ?」
はい、と返事をして私は主にガーデンスペースの方向を、友也くんは教室や音楽室方向を手分けして探すことになった。
紅茶部の活動場所でもあるガーデンテラスにいないことを確認してガーデンスペースへ。
すると突然強い風が吹いてくる。
「…うわっぁ?!」
風によって吹き飛ばされたプリント(?)とにかく紙が沢山降ってきた。
「なんだろう、これ…?」
拾い上げると、これは……楽譜?
「うわあああ!俺の傑作が!!ああ、でも今のこの瞬間もインスピレーションに繋がる…☆」
声のした方を見てみると人が座り込んでいた。
「あの、これって…」
「あ、俺の作品!ありがとう!でもなんでお前が持ってるんだ?あ、待って答えは言わないで、妄想するから!!」
「あの…」
「わかった!お前宇宙人だな?!今の風はUFOが着陸したから吹いたんだなっ?!ああ、インスピレーションが湧いてきた!ペン…ああっ俺のバカ!インクなくなってる〜……」
「…ペン貸しましょうか…?」
「お前いいやつだな…!!待ってろー今すぐ書き終わらすから!」
待っている間にさっきの楽譜を眺める。
…なんて綺麗な音なんだろう。流石は有名なアイドル校だ。
いや、そんなレベルじゃあない。
「…どうしたんだ〜?」
「…うぇっ?!いや、その…綺麗な曲だなぁって見蕩れてて…」
よっぽど見蕩れていたのだろう。彼がのぞきこんできていることに全く気が付かなかった。
「おお…!わかるのか?そうだろ〜俺は天才だからな!わはは☆あ、ペンありがとなー」
「いえ。特にこの二枚目の五小節目の音がひっくり返る感じが好きです…!」
「…!わかるのか?!俺もそこのリズム気に入ってるんだよな〜!お前いいやつだな!うんうん、インスピレーションが湧いてきた!特別に一曲作ってやるよ!」
「ほんとうですか…?!じゃあ…」
先輩相手に随分無茶言っちゃったかな…
今日の放課後までにはできるらしい。楽しみだ。
なにか忘れているような。
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ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます!!(恐らく)直ったかと思います…!(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます!!) (2018年8月28日 23時) (レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…?えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…!!!凄く嬉しいです…!完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね!(p`・ω・´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください! (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時:2017年6月20日 18時