透明なラベンダー。３ (ページ7)

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翌日。

俺はラウールに事情を聞いた。

ラウ「だって、ずるいじゃないですか」

目黒「ずるい？」

ラウ「みんな元々Aさんと知り合いだから、最初から仲良く話せてずるいです」

目黒「当たり前だろ」

ラウ「Aさん、僕のことはまったく興味がないみたいで、話もどう続ければいいかわからなくて…」

目黒「まぁ、Aもわりと人見知りだからな、慣れたら話せるようになる」

ラウ「"めめ"と"しょっぴー"は本当に仲良さそうですよね」

目黒「その呼び方やめろって」

彼は俺たちのことをあだ名で呼ぶ。

理由は、"こっちの方が覚えやすいから"だそうだ。

もちろん、仕事中はちゃんと呼ばせるようにしている。

ラウ「しょっぴーとあんな風に親しく話せる女性、初めて見ました」

目黒「確かにな」

ラウ「めめはいつも一緒にお昼ご飯食べてるし」

目黒「たまたまだろ」

ラウ「いつも女の子寄せ付けないのに？」

目黒「あいつは同期で、仲間って感覚だからな」

ラウ「ふーん…」

目黒「なんだよ」

ラウ「あ、あと、」

目黒「？」

ラウ「"ふっかさん"とも何かありますよね」

目黒「…何かって？」

ラウ「さぁ、わかんないですけど」

彼は肩をすくめる。

目黒「…」

…こいつ、勘がいいんだよな。

ラウ「とにかく、僕はAさんと仲良くなりたいんです！」

目黒「おう、頑張れ」

素っ気なく言うと、彼は頬を膨らませた。

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