透明なラベンダー。３ (ページ6)

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仲良くページ6

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1週間後には、仕事にも慣れた。

上司「Aさん、これお願いできる？」

『はい(笑)』

まだまだ小さな仕事ばかりだけれど、やりがいもある。

となりに座っているラウールくんが言う。

ラウ「Aさん、一人暮らしなんですよね？」

『そうだよー』

ラウ「じゃあ、手料理とか得意なんですか？」

『うーん、得意ってほどでもないけど、自炊はちゃんとしてるよ』

ラウ「へぇ〜」

『ラウールくんは？』

ラウ「僕は実家暮らしなので、自炊しません」

『そっか』

ラウ「はい」

『…』

ラウ「…」

会話が終わっても視線を感じ、彼を見る。

『なーに？』

ラウ「別に、なんでもないです」

彼はフイっと顔を逸らし、パソコンに向かう。

『？』

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夜。

たまたま帰るタイミングが目黒くんと同じになり、一緒に駅まで向かう。

私は昼間の出来事の話をした。

『今どきの若い子ってみんなあんな感じなのかな』

目黒「さぁな」

『何考えてるかよくわかんないんだよね』

目黒「でもあいつ、人見知りだから普段はあまり自分から話しかけたりしないんだよ」

『そうなんだ』

目黒「なのにAには話しかけてるから、仲良くなりたいんじゃねーの？」

『なんで私と？』

目黒「知らねー」

『…』

仲良くなりたい…か。

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