透明なラベンダー。３ (ページ2)

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『あなたが！？』

今どきの子は大人びてるんだなぁ…

ラウ「めめ…じゃなかった、目黒さんと同期なんですか？」

『うん、そうだよ』

ラウ「どんな人が来るのかなあって思ってたんですけど、こんなに素敵な人だなんて(笑)」

お世辞だとわかっていながらも、かわいい笑顔を見て頬が緩む。

『もー、ラウールくんは上手ねぇ(笑)』

目黒「アホか」

『なんですって！？』

渡辺「一気に騒がしくなったな」

私たちの背後に、渡辺さんが立っていた。

『渡辺さん！(笑)』

渡辺「ったく、戻ってきやがったか」

『ちょっとパーマかけました？似合ってますね(笑)』

渡辺「触んな」

塩対応なところは変わっていないようだ。

『お元気そうでなによりです(笑)』

渡辺「お前は元気すぎるだろ」

『よく言われます(笑)』

深澤「──────────Aさん？」

その声で、私はハッとする。

『…深澤さん』

深澤さんが立っていた。

深澤「久しぶり、元気だった？」

『はい。深澤さんは？』

深澤「うん、元気(笑)」

『よかったです(笑)』

社員が深澤さん、お電話ですと言う。

深澤「はい」

彼は自分のデスクに座る。

『…』

深澤さん、あの頃のままの姿だった。

私は胸に手をあてる。

心臓がまだ、バクバクしてる…

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