透明なラベンダー。２ (ページ27)

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声ページ27

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今日で最終日。

『本当にお世話になりました』

私はみんなの前で頭を下げる。

パチパチパチ、と拍手が送られる。

上司「これ、全員から」

『あ、すみません…ありがとうございます』

プレゼントを受け取る。

上司「Aさんはすごく優秀だし、とても戦力になってくれた。3ヶ月だけなんてもったいないな」

『身に余るお言葉です』

そして、1人ずつ挨拶をして回る。

『渡辺さん、お世話になりました』

渡辺「あっという間だったな」

『そうですね』

渡辺「もしこっちに戻ってきたら、またこき使ってやるよ」

『お供します(笑)』

渡辺「…まぁ、頑張れよ」

彼は照れくさそうに目線を外しながら、私に言う。

『はい(笑)』

私は深澤さんの席を見る。

彼は朝から取引先のところに行っていて、そのまま直帰するそうだ。

…挨拶、できないままだったな。

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その夜。

同期のみんなが飲み会をしようと誘ってくれた。

私は目黒くんと一緒にお店に向かう。

目黒「もう3ヶ月か」

『うん』

目黒「早いな」

『目黒くん、ありがとう。目黒くんがいてくれてよかった』

目黒「お前にはいろいろ助けられた。感謝してる」

『私のほうこそ、感謝でいっぱいだよ』

そのとき、スマホにメッセージが入った。

…深澤さんだ。

深澤さん今日までだったよね?

3ヶ月間、お疲れさま。ありがとう

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