雨と私 ページ9
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ある日。
目黒「今から外出してきます」
『あ、まって、傘持って行った方がいいよ』
目黒「外晴れてるのに?」
『今は晴れてるけど、あと1時間くらいしたら雨が降るって予報だよ。しかも夜まで』
目黒「マジ?」
『マジだよ。阿部ちゃんが言ってたもん』
目黒「誰だよそれ」
『お天気キャスターの阿部亮平くん。朝の情報番組の"阿部ちゃん天気予報"ってコーナーで人気を博してる…知らない?』
目黒「知らない」
『この人見たことないの?』
私はスマホの画面を彼に見せる。
目黒「…?」
彼は首を傾げる。
『本当に知らないんだね…』
目黒「そんなに残念そうに言われても;」
『阿部ちゃんは、爽やかで頭が良くて超かっこいいんだよ!?知らないなんて損だよ!』
目黒「ああそう、どうでもいい」
彼は傘を持って出ていった。
…一応、傘は持って出るんだ。
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仕事が終わり、会社の外に出る。
予報通り雨が降っていた。
阿部ちゃんの予報はよく当たる。
傘を差して、歩き出そうとすると誰かが私の肩を叩いた。
深澤「Aさんも今帰り?(笑)」
『はい』
深澤「いやー、午前中はあんなに晴れてたのにまさか雨が降るなんてな」
『梅雨入りしたらしいですよ』
深澤「それも"阿部ちゃん"が言ってたの?」
『え、』
深澤「昼間、聞こえちゃったから(笑)」
『はい…;』
深澤さんに聞かれてたのか…;
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作者名:ayane | 作成日時:2021年8月19日 9時