透明なラベンダー。 (ページ15)

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目黒くんにそんなことがあったなんて…

そうとは知らずに聞いてしまった。

これ以上は踏み込まないようにしよう。

そう思いながら社員食堂でランチを食べていると、スマホの画面が光る。

懐かしいグループメールが動いていた。

同期久々に同期会やろうよ!

研修を終えてからは各配属先に行きバラバラになってしまったため、なかなか同期で集まる機会がなかった。

みんなに会いたいな。

オフィスに戻り、目黒くんに言う。

『ねぇねぇ、グループメール見た？』

目黒「？」

彼はスマホを見る。

目黒「同期会のこと？」

『うん』

目黒「日にちは…今週の金曜日か」

『目黒くんも行かない？』

目黒「行くよ。久々だし」

『そう来なくっちゃ！(笑)』

目黒「嬉しそうだなお前(笑)」

『だってさ、同期のみんなにしばらく会えてなかったから(笑)』

みんなに会えるの楽しみだな。

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金曜日の夜。

今日はなんとしても定時で終わらせなきゃ！

私は一生懸命パソコンに向かう。

深澤「なんだなんだ、今日は気合い入ってんな(笑)」

深澤さんが言う。

『定時であがりたいので！』

深澤「もしかして今日デート？」

タイピングの手が止まる。

『ちっ、違いますよ！；』

深澤「ふーん、まあ頑張って(笑)」

彼はポンポン、と私の肩を叩く。

『…；』

おかしなこと言う人だなあ…

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