１０＝多分サッカー好き ページ10
「(どうして此処に…！？)」
ダラダラと冷や汗が背中をつたうのを嫌に感じながら、
後ろに隠したハサミと雑誌を握りしめる。
「いぇ…なにも、していませんよ…？」
「…？いま何か後ろに隠した？」
「ｯいぃえ…！な、なんの事かしら？！」
フロイは不思議そうに作り笑顔の私の手の先を見つめる。
お願い、これ以上追及しないで…！！
もし、サッカー雑誌を見ていたなんて事がバレたら…！
『あれ？今までサッカー分からないから見ないって言ってたよね？』
と、墓穴を更に掘る事になる！！！
それで素直に「実は(フロイが好きなスポーツだから)興味あって…」と言えるか！？否！！！
そんなに素直に言えたらとっくの昔に言ってる！！！
───言ったところで、フロイが私を何とも思って無いのは…変わらないのだから
お願い。何も言わないで。
そう願いながら、引き攣りそうな頬で笑顔を作る。
大丈夫。私の笑顔は完璧なはず───
「───っ、フロイはどうなさいましたの？こんな所で…」
沈黙にたえられず、話を逸らした。
「…学校に向かう途中だったんだ。Aと帰ろうかと思って」
「…え？」
「昨日食事出来なかっただろ？今の日本の話も聞きたいし」
「……」
その為に、昨日だけならず今日も待とうとしてくれたの？
だから…昨夜も合宿所に戻らず家にいたの？
その理由の中に、私はきっと─────
「聞かせてよ、イナズマジャパンの勢いがどれほどのものか」
私はきっと、いないのだろう。
「…私で良ければ」
いつの間にか引いた冷や汗をも忘れて、いつものように受け答えする。
「サッカーに興味無いAの意見だから聞きたいんだよ。客観的に見てもイナズマジャパンの話題は耳にする？」
「…えぇ、とても」
フロイはサッカーが好きだから。
元々私の為に何かして欲しいだなんて思ってはいない。私自身の話しに興味を持って欲しいなんて思っていない。
思ってはいない…けれど…、
「(期待はしない様にしてたはずなのに…、自分の煩悩が憎い。)」
迎えの車へ向かって学校方面へフロイが歩き出し、
つられて話したまま私の足は動く。
ｶﾞｼｬﾝ
「「…………。」」
話に気を取られて…手の力が疎かになっていた…
「え、ハサミ…？」
「〜〜〜〜〜ｯ！！！！！」
ジャイアント・キリング！！！！！！！
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露図夢(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 更新停止表示になってましたか…！！それでも読んでくれて感激です…！！年末になるにつれて忙しくなりそうなので、遅い更新ペースですが読みに来てくれたら嬉しいです！ (2021年9月20日 19時) (
レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - 更新停止中でも読めるとこまで読んでみようとして正解でした！更新、できたらお願いします！ (2021年9月12日 19時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - ルミカさん» いつでもコメントして頂いていいですよ！とても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: 16d9d2f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - フロイくんがめちゃめちゃかっこ可愛く書かれてて，とにかくめっちゃ面白くて最高です！！（いきなりコメしてすみません）応援してます！頑張ってください！！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: 5a1a3bf3cb (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - みっちゃんさん» きてくれたんですね！ありがとうございます！頑張りま〜す！！ (2020年10月26日 13時) (レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露図夢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rozumu31/
作成日時：2020年10月25日 20時
