２７＝兎 ページ27
※ロシアには在留カードは存在しないけど、そこは超次元だよね！
と、言うことは…！？
「文字からして日本語っぽかったからさ。僕が学校で日本人の知り合いと言ったらAくらいだし、留学生の補講授業を受けてるAなら持ち主が分かるかなって」
フロイは漢字を読めて無い。在留カードには16歳未満だから顔写真が無い。その後ろにあった学生証の方には気づいてなさげ…
これは…！！
「きっと、Aの知ってる子だと思うんだ」
「そうですね、名前に身に覚えがあります。これは私が責任持って彼女へ渡しときますね」
神様、仏様ありがとうございます！！！
フロイにも執事達にもオリオンの人にも学校の人にも、私の秘密は露呈しませんでした！！
全て解決した途端、スラスラと良く回る自分の舌には感心する！
「よかった！じゃあ、落とし主の彼女によろしくね」
「はい、」
手を振るフロイへ、とびっきり平静を装った笑顔で振り返して見送って
一人になったのを確信して自然と口角が持ち上がる。
あぁ、こんなにも空が綺麗だったっけ？
足取りが軽い…！
「(やっぱり、今日は良い日…！)」
───
──
─
合宿所に戻って、
出入り口の自販機の前にいたユーリが眉を顰めてフロイへ声をかける。
「フロイ、ミーティング終わって早々また何処に行ってたんだよ」
「……」
「フロイ…？」
一向に黙りこくるフロイに
心配になって駆け寄る
「どうしよう、ユーリ…」
「どうした？何があったんだよ…」
こんな沈んだ顔のフロイを見た事はなくて
ユーリに嫌な悪寒が走って、顔を上げたフロイは───
「Aが僕の事嫌ってなかった…！！」
「………」
殴りたかったけど、何も言わずユーリは部屋へ戻った。
「なんだよユーリ…、返事もしないで帰っちゃって…」
話を聞いて欲しかったのに、
いや、やっぱりまだ僕だけの心にしまっておこう。
大人しく一人で自室へ戻る。
「……」
開いていたカーテンに、窓の外には明るい月が見えていて、
このどうしようも無い気持ちをベッドへダイブしてぶつける
「…………。ふ、ふふ…」
ゴロリと仰向けになって、月を見上げて、
口元が綻ぶ。
「…そっかぁ…嫌われてなかったのかぁ…」
嬉しいなぁ…、
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露図夢(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 更新停止表示になってましたか…！！それでも読んでくれて感激です…！！年末になるにつれて忙しくなりそうなので、遅い更新ペースですが読みに来てくれたら嬉しいです！ (2021年9月20日 19時) (
レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - 更新停止中でも読めるとこまで読んでみようとして正解でした！更新、できたらお願いします！ (2021年9月12日 19時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - ルミカさん» いつでもコメントして頂いていいですよ！とても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: 16d9d2f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - フロイくんがめちゃめちゃかっこ可愛く書かれてて，とにかくめっちゃ面白くて最高です！！（いきなりコメしてすみません）応援してます！頑張ってください！！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: 5a1a3bf3cb (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - みっちゃんさん» きてくれたんですね！ありがとうございます！頑張りま〜す！！ (2020年10月26日 13時) (レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露図夢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rozumu31/
作成日時：2020年10月25日 20時
