「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ37)

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OVER ページ37

「壊理、何が食べたい？お姉ちゃん、いっぱい買ってあげる」

外に出られなかった分、楽しませてあげなくちゃ！

後ろから癒を眺める相澤は心の中で「今日は、やけに張り切っているな」と、思っていた。

流石に、自由を欲しそれを掴み取り姪が、自由を奪われたその分だけ、頑張ろうとしていたのだった。

「ほら、たこ焼き。熱いから気をつけてね。」
「うん…！」

癒だけが見れる壊理の笑顔。
その笑顔は、まだ、何処かオーバーホールに囚われている顔をしていた。
壊理は、渡れたたこ焼きを爪楊枝で刺し、フーフーと冷まして、たこ焼きを口にほお張る。
癒としては、可愛い姪。パシャリと写真を撮った。

「あふっ！あふい！」
「ふふっ、そうして食べるのが美味しいのよ。」
「エリちゃん、もうすぐした、1-Aの出し物だからそろそろ行こうか！」
「うん……お姉ちゃんは？」
「お姉ちゃんは、あとから行くわ。先にいってらっしゃい。」

ミリオと壊理は、体育館へと向かった。

「通形の個性は、戻らないのか？」
「えぇ。なにせ、壊理の個性を使った薬を打たれたもの。」