「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ4)

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OVER ページ4

「おっと、アンタは生徒の保護に行かれちゃあ、不味いな。」
「誰！」
「うちのボスがアンタも連れ去れって、言っていたっけなぁ。」

手の内って事なのかしら。

「貴方と私の個性じゃ、不相性だわ。見るからに炎を扱う個性ね。その火傷は、炎を使い過ぎたから…かしら。」
「へぇ…よく分かってるじゃないか。そうだ、これは、火傷だ。ただ、炎を元に戻されちゃ、困るな。あぁ、どうしようか。」

ヴィラン連合って、独り言が多い人達しかいないのかしら。

「困ったものね…。炎を元に戻したら生徒達に毒になっちゃうしね…。」

今は、考えなくちゃ。
考えて考えて生徒達を助けに行かなくちゃ。

「ねぇ、今思ったんだけど…少人数で何をするつもりなのかしら。あなた達のいうボスが私〝も〟攫えと言うのだから…もう一人いるわね。そうだねぇ…個性的で悪面の爆豪くん当たりかしら」
「へぇ…中々の鋭さだな。」

ビンゴ。

「当たりかしら…嬉しいわ。じゃあ、退いてもらいましょうか。私は、先生よ。生徒を助ける義務があるの。私だってそんなに暇じゃないのよ？偽物さん。」

いい個性なのに、残念ね。
人は、堕ちる方向へ落ちちゃうからね。
ヴィランがカッコイイだなんて…呆れた人だわ。