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ｷｯﾄﾞ「へぇ...どんな化物かと思ったが血も凍る様な噂話や"神殺し"の異名は似合わねぇな。あれはかなりの嬢玉だぜ。」
ﾛｰ「...」
キッド達の会話を背中で聞いていたローは眉間の皺を深めた
ﾛｰ「ﾁｯ...気に入らねぇ」
「え？なんか言った？」
唐突にAの頭を自分の肩へ引き寄せ、キッドに挑発を仕掛けるロー
こいつはお前が手を出していい女じゃねぇ。
と見せつけるように
「ちょっと、いきなり何すんのよロー。
...あれは、ユースタス・キャプテン・キッド！」
ﾛｰ「見るんじゃねぇ。お前は関わるな。」
「？何言って、...！！」
何かを言いかけていたAは突然反射的にローの手を払い除ける
ﾛｰ「おい、どうした？」
手を払い除けられことに不満を持ったローだったが、必死に顔を隠すAの姿にその理由をすぐに理解した
ﾛｰ「...天竜人か。」
会場の空気がガラリと変わる
世界貴族天竜人
この世の絶対的存在であり、絶大な権力をもつ者達
今の天竜人は800年前に世界政府を作った王族の末裔で、その肩書きさえなければ簡単に殺せるような軟弱者の集まりだが決して逆らうことは許されない
Aは昔、とある事件で世間から"神殺し"と言う異名で呼ばれるようになった
それには天竜人が深く関わっている
彼らにAの存在がバレるのは不味いのだ
ローはAを天竜人から見えないように再び自分の方へと引き寄せ、真っ直ぐ前を見据えた
ﾛｰ「俺が守る。」
「...」
司会者「さぁ皆様！長らくお待たせ致しました！只今よりヒューマンオークションを開催致します！！」
道化師の様な馬鹿げた格好をした司会者がステージに現れオークションが始まることを知らせる
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
