【イナイレ】夏色デイズー２ー【カゲプロパロ】

memory51〜操られていた『蛇』〜 ページ19

氷浦「あの…聞きたい事があるんですが…此処って何処なんですか？」

A「あ〜…強いて言うなら都会の方だな」

氷浦「都会…！？俺…故郷である島にいたはずなのに…」

佐久間「という事は…やはり先程までの記憶が欠落しているのか」

氷浦「はい…何かスイマセン…」

霧野「いや大丈夫だ…俺も悪い事したし…」←

氷浦「…？」

氷浦曰く、今までの事を何一つ記憶していないらしい。

やはり…アタシらと話した奴に操られていたんだろうな。それで確信した。

にしても…奴は一体何者なのだろうか…。そこが一番の謎である。

コスモ「で…今更なんですがヒウラさんも目の能力者って事で間違いないですか？」

突然スマホからうちの疫病神が話しだし、それに驚いた氷浦はビクッと体を震わせつつも頷く。

氷浦「はい…自覚はあります。唯…ちゃんと能力を把握出来ていないんですよね…。今までだってまともに使えた事ないですし…数回使えてもちょっとしか出来ないですし」

しゅんとした様子で氷浦はそう告げた。

その言葉からやはりコイツは操られていたんだと改めて確信する。

まともに使えた事がない…ちょっとしか出来ない…それならば。

今回この広い森全体に能力を展開させるなんて事、出来やしないはずだから。

恐らく奴が氷浦の能力を無理矢理最大限に引き出して、この森全体に能力を展開させたのだろう。

それはあの時見た赤黒い瞳からも頷ける。

以前涼野がアフロディの能力を抑え込んだ時も、赤黒いまで行かないが途轍もなく赤く輝いていたから。

まあ今はその能力も解除された事だし、アイツらも格段に見つけやすくなっただろう。

取り敢えず氷浦を連れて、アイツらを探す事にしよう。

A「よし…アンタたちさっさと他の奴ら探しに行くぞ。もう能力も解除されて、元通りになったからな」

霧野「そうですね…あ、でも神童がいないんじゃ探すのは困難じゃないですか…？」

A「安心しろ…アタシの能力でもきっと似たような事が出来る。「目で見通す」なら生い茂る木々や草さえも見通して、この森の中にいるアイツらを見つけ出せるだろ」

佐久間「…その手があったか…なら最初からそうすれば良かったんじゃないのか…？」

A「んな事気にすんな！ほらさっさと行くぞ！氷浦もな！」

氷浦「えッ…！？俺もなんですか…？！」

コスモ「ご主人…」

唯…そこまで頭が回らなかったんだよ！！悪いか！！←

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