days3〜続く悲劇〜 ページ36
鼓膜が破れそうな程の爆音がそこら中に響き渡る。
落ちてきた巨大な鉄骨は俺の頬を少しかすった。そこから赤い血が静かに零れ出す。
…危なかった。もしこれが頭に命中していたら…なんて考えだしたら震えが止まらなかった。
そういえば狩屋は…?
霧野「おい狩屋……大丈夫か?……ッ!?」
横を向いた瞬間…俺はあまりに悲惨な光景に息をのんだ。
何故ならば、先程の鉄骨が…落下した際に腹部から狩屋を貫いていたからだ。
狩屋「……が……ッ!」
狩屋から耳を塞ぎたくなるような悲鳴が聞こえる。
嘘だろ…?何で事故が起こる公園から離れたのに…またこうして狩屋が死ぬんだよ!?
霧野「……畜生!何でだよ……!」
これで…俺の目の前で狩屋が死ぬのは二回目になった。
?「不満のようならまたやり直せばいいだろ?」
視界の端でニヤリと笑う俺に似た奴。
確かコイツ…あの公園にもいた…!まさかこの悲劇を起こしているのはコイツなのか!?
霧野「まさかお前が……狩屋を殺しているのか!?」
俺は俺に似たソイツの胸ぐらを掴んで声を荒げる。
するとソイツは馬鹿にしたようにヘラヘラと笑うと、俺の手から逃れこう言った。
?「いや〜?アイツを殺してるのはこの俺じゃない、強いて言うなら『この世界』だ。ま、お前には理解できないだろうけど。それに……これはアイツが願った事なんだからよ」
何言ってるんだよコイツ…!?
この世界が狩屋を殺してる?何を馬鹿げた事を。そんな事ある訳ないじゃないか!
それに…アイツが願った事ってどういう事なんだよ!?
俺の思考回路がショートしそうになった所で、ソイツは俺に何やら提案してきた。
?「それで?またやり直すのか?」
霧野「当たり前だ!アイツを死なせる訳にいかないだろ!?」
?「……あっそ。なら頑張るんだな。どうせ、無理な事なんだから」
少し悲しそうな顔をした後、ソイツは自分の指をパチンと鳴らした。
すると俺の視界が歪み出した。きっとあの時間にまた戻るのだ、狩屋がまだ生きている時間に。
今度こそ絶対狩屋を死なせない!
狩屋「……これでいいんですよ霧野先輩……」
視界が歪みきる瞬間、俺は狩屋がそう言って笑っているような気がした。
だが…その後何度も何度もやり直したが、狩屋が死ぬ事には変わりなかった。
どんなに死を回避しようが結局は狩屋は俺の目の前で死んでしまう。
そして、俺に似た奴が俺をあざ笑うのだ。
こんな最悪な状況どうすればいいんだよ?
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*彩葉*(プロフ) - 新アカウントでの夏色デイズです!! (2021年8月21日 17時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
*彩葉*(プロフ) - uranai.nosv.org/u.php/novel/mirai23791/ (2021年8月21日 17時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
*彩葉*(プロフ) - 諸事情ありましたが何とか復活しました!夏色デイズも別アカウントにはなりますが、改めて再開しようと思います!再開が始まったらお知らせします! (2021年8月21日 15時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
虹月彩葉(プロフ) - スズヒさん» 毎日見て下さってありがとうございます!これからも更新を頑張ります! (2020年10月16日 23時) (レス) id: 69f63be817 (このIDを非表示/違反報告)
スズヒ - ほぼ毎日楽しみに見ています これからも頑張ってください! (2020年10月16日 20時) (レス) id: 266b669be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹月彩葉 | 作成日時:2020年9月19日 19時