【イナイレ】夏色デイズ【カゲプロパロ】

memory17〜不穏な状況〜 ページ21

A「何だよコイツの目……元の色に血が混ざったみたいに、濁ってんぞ！？」

基山「もしやそれは……『目』の能力の前兆！？」

涼野「という事は……コイツアレに接触したんじゃないか！？」

南雲「だとしたらマズイな……！早くアジトに連れてくぞ！」

どうやら三人はこの状態に心当たりあるみたいだ。

アタシは何一つ分かってはいないが、取り敢えず三人に従うとするか。

引き続き霧野を豪炎寺に背負ってもらい、アタシらはメカクシ団アジトへと戻る事にした。

神童「霧野ォ……！！」

よっぽど幼馴染が心配なのか、神童は目に涙を溜めている。

A「神童、アンタの幼馴染はきっと大丈夫だ。だから泣くなよ？」

アタシが神童の肩に手を置きながら、なるべく静かな声音で言う。

すると神童は「はい」と頷き、目に溜めていた涙を拭った。

よし…それでこそ神童だろ？泣き虫でも泣くのはまだ早いからな。

アジトに引き返す途中、鬼道のスマホに一通のメールが届いた。

鬼道(こんな時に……一体誰なんだ？)

首を傾げながら鬼道はスマホを起動し、そのメールの送り主と内容を確認する。

そこで鬼道が見たものは…息を呑むような内容だった。

鬼道「……基山」

基山「ん？どうかした？」

鬼道「こんな事態の時に悪いんだが……急用が入ってしまった。すまないが、霧野の事をお前たちに頼んでもいいか？」

基山「……分かった。気を付けて行ってきてね」

鬼道「うむ、承知した」

不動「おい鬼道クンどこ行くんだよ？」

鬼道「後でちゃんと話す。それとお前も一緒に来るんだ」

不動「……それ、只事じゃなさそうだな？分かった、俺も行こう」

何やら急用が入ったらしい鬼道は不動を連れて離脱していった。

あの鬼道…かなり顔青ざめてたな。不動の言う通り只事じゃねえんだろうな。

アタシらと反対方向に向かう鬼道たちの背を見送りつつ、アタシらもまたアジトへと走った。




in メカクシ団アジト

コスモ「対象者の状態確認完了しました。命に別状はありませんが、少々体にダメージがあるようですね」

A「ありがとなコスモ」

無事アジトへと辿り着いたアタシたち。

今現在はコスモによる状態確認を行って皆安堵していた所だ。

てかコスモ…こんなハイテクな事出来たんだな。

A「……なあ基山。霧野のあの目に心当たりあんだろ？」

アタシが聞くと基山は静かに頷いた。

基山「ああ、アレは……『カゲロウデイズ』が関係しているんだよ」

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