story51 ページ13
綱海side
どうよ！俺らの連携技！これならあの亜種である南雲にも勝っただろ！
技の影響で濃い煙が立ち込めているせいで、南雲を倒したか分からない為、俺の愛用する大鎌で煙を薙ぎ払った。
煙が完全に晴れたそこは…もぬけの殻となっていた。
綱海「ハア！？何でアイツいねえんだよ！？」
立向居「あんなにダメージを与えたのに……！？」
予想外の出来事に俺と立向居は地団駄を踏んだ。
しかし本当に南雲はどこに姿を晦ましたのだろうか？
やられたふりしてどこかに潜み、不意討ちを狙っているのか…。
それとも…？
俺が普段あまり使わない脳をフル回転させていると、先程から辺りをうろうろとしていたアツヤが急に叫んだ。
アツヤ「おい！アレ見ろよ！！」
アツヤが何やら天井を指さしているので、俺らは例の天井に顔を上げる。
するとそこには…熱でドロドロに溶けてぽっかりと穴が開いた天井があった。
あの穴は溶けている…つまりは『炎』の異能を持つ南雲自身がやった。
ていう事は…アイツは上の階に逃亡したって事かよ！？
綱海「クッソ！アイツ逃げたな！？」
立向居「ちょっと待ってください！上には……恐らく亜種の死神が一人いるはず。亜種一人相手さえあんなに大変なのに、それが二人に増えたら……かなりマズイですよ！？」
綱海「上の階にいんのは……確か『涼野』って奴だよな？紅桜を誘拐した犯人じゃねえか！？」
立向居「それとその四階担当は、豪炎寺さんと鬼道さんとアフロディさんですよね！？いくらあの三人でも苦戦しますって！！」
焦りに焦った俺らは少々パニック気味に話し合う。
それを一人黙って見ていたアツヤがその口を開く。
アツヤ「……さっきからギャアギャアうるせえよ。さっさと上の奴らを助太刀すんぞ」
…見事な正論だった。
そうだ焦っている暇はない。早く上の奴らを手伝ってやんなきゃいけねえんだ。
俺と立向居はアツヤの正論に静かに頷くと、疾風の如く上へと続く階段を駆け上がっていった。
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虹月彩葉(プロフ) - 千さん» カッコいいと言って下さりありがとうございます！ (2020年10月12日 22時) (
レス) id: 69f63be817 (このIDを非表示/違反報告)
千 - バトルシーンカッコいい…！ (2020年10月12日 0時) (レス) id: dac037c662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹月彩葉 | 作成日時：2020年9月18日 22時
