[2BRO.] あなたと過ごした記憶

#13 ページ14

弟｢ごめん、またAの事を傷つけた｣
『謝らないで?弟者が言ってくれて少しスッキリしたよ』
おつ｢ガツンっと言ってやったね!｣


通話を切ったあとすぐ弟者に謝られたが私は自分で言えなかった事を言ってもらい少し胸のもやもやが晴れ、おついちさんもよく言った!という雰囲気で弟者はぽかんとしていたが、私達を見て微笑む。

3人で少し顔を見合わせ笑い合えば2人は私の頭を撫でてくれる。その意味は言葉で表さなくても私に伝わるものがあった。1人じゃないよ、と。


おつ｢それこそさ3人で花火大会行かない?｣
『行きたい!』
弟｢まあ人も多いし兄者達には会わないよな｣


気分転換も兼ねての意味もあるだろう。私も娯楽はゲーム以外でしていなかったので楽しみだ。不意に私のスマホがなりメッセージが入る。その相手はなんと兄者だった。

私は慌ててスマホを手に取りメッセージを開く。


兄者さっきは悪かった
A大丈夫です、弟者がいましたから
兄者そうか…
Aでは、また今度


内容は先程の事だった。私が弟者の名前を出せば少し変な反応をする。特に気にせず会話を打ち切り3人で明日の話をすることになった。
浴衣はどうするや、おついちさんが私の髪の毛アレンジしてくれるとか、弟者が俺が全部奢るから宣言され必然的に笑顔になることは明らかだった。

久しぶりに明日の予定が入っていて私は心が踊るのを感じた。




兄｢俺はこれで…良かったのか…?｣

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