[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ46)

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給仕日記４２ページ46

カカオ島で兄姉達がサンジを守りながら逃げ道を切り開く。しかし守ってあげたんですねと口が裂けても言える筈がない、確実に殴られるから。

無事にサンジが仲間の元へ向かうのを私も遠くから見届けるがまた一隻彼らの船へと攻撃するものが見える。

『撃て!』

｢Aさん…!?｣

『…また近いうちに。サンジを頼んだ麦わら』

｢おう!任せとけ!｣

援護したことにサンジは最初驚いたようだったが私と気づくと少し嬉しそうに笑う。
私も軽く微笑み麦わらに一礼すれば彼はニッと笑い拳をあげる。

しかし私達の船も砲撃をくらい何人もの部下が海へと沈んでいく。軽く舌打ちをした単身乗り込もうとしたが義父さんに止められてしまう。

『＿＿しかし私が行かなくては…!』

｢Aはイチジ達の方へ迎え、何やら嫌な報告を受けてな…｣

『ｯわかりました!』

｢この場は私が受け持つ｣

自分は必死になりすぎ周りが見えていなかったようだ。義父さんの声にハッとしてイチジ達の元へと急いで向かう。

着いた頃には時すでに遅し。
イチジとレイジュは立ち耐えているもニジとヨンジに関しては痛みに顔を歪めている。

『……』

｢Aｯなぜここに!｣

『その話は後にしよう』

｢…あそこまで怒ってる彼女を見るなんて、｣

兄姉達は驚きまたビッグマムの船員達も驚いてジェルマに向けての攻撃の手をやめる。

そして慌てたように私に対ジェルマ用の銃弾を放つが "光の速度"で間合いを詰め"怪力"で機関銃を捻り潰す。

敵｢こいつ改造されてないはずじゃｯ｣

『されてないさ、ただ彼らに技を教えたのは全て私だ』

｢…やっぱり敵わんな｣

『やっぱり大人しく出来なかった、私には戦場が似合うみたい』

機関銃を素手で潰されたのを見た奴らは動揺を隠しきれないようだが私は兄姉達が動けることを確認しつつ庇うように前に立つ。

『ジェルマには怒ると怖いメイドがいるってよ』

｢｢うわあああ!｣｣

｢本当だな…さて我々も行くぞ｣

｢ふふ、そうね｣

こちらに来る敵をある者は"毒"を打ち込み、ある者は"火花"を散らさせる。
敵の人数はやはり多く1人では心許無いが私の"宝"達が全員を守るように背中を合わせ敵を蹴散らしていく。

お互いを守るために。
全員無事に帰るために。
そしてサンジ達がナワバリを出れるように。

＿＿我々は戦う。