[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ27)

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給仕日記２６ページ27

『イチジの馬鹿』

｢はいはい｣

リゾート地から帰ってきた私はずっとイチジに文句を言っていた。
だがイチジはそんな事も気にせず笑いながら私の頭を撫でている。

『イチジは楽しかった?』

｢そうだな、たまにはいいかもしれん｣

『また一緒に行こうね』

｢あぁ｣

イチジは楽しかったと言ってくれて少し嬉しくなる。明日はどう過ごそうかななんて考えているとひとりの使用人がドアをノックし中に入ってきた。

｢Aさん、ママがお呼びです｣

『すぐ行きます』

｢なるべく早く帰ってこい｣

『わかった』

使用人と共にリンリンの部屋へ向かう。
彼女はベッドの上に座っており目は泣いたあとが残っており目が腫れていた。

リンリンはドアの前に立っている私を隣に呼び寄せ白いウェディングドレスを渡してきた。

『え…っと?』

｢A、俺の息子と結婚しねェか｣

『私、イチジと付き合っていて…』

｢俺の息子と結婚した方がおめェのためだ!｣

リンリンは私の意見を聞かず勝手に話を進める。
私も私で強く言えずあたふたするだけだった。
そして私たちの元へやってきたのは麦わらに倒されたと聞いていたクラッカーだった。

｢ママ、こいつか?｣

｢そうだ!いい女だろう?｣

『いや、あの…』

｢んじゃさっそく2人で話してもいいか?｣

｢もちろんだ!仲良くやんな!｣

クラッカーはリンリンに許可を得ると私の手を引き自分の部屋へと向かっていく。
私は何も言えずクラッカーについて行くだけだった。

『(問題起こせば皆に迷惑がかかる…どうしよ…)』