[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ22)

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給仕日記２１ページ22

｢まさか…そんな事が…｣

『現にプリン様は私を撃ち記憶を書き換えようとした、でも今更…』

｢この話は俺達だけの間にしておこう、2人でなんとか阻止していくんだ｣

『あなたが言うなら付き合います』

私は傷に響かないようにしながら、そしてチェスの戎兵に聞こえないよう小さな声でイチジ様に危機を伝える。

イチジ様は我々だけではビッグマムを倒すことは出来ないので撤退の作戦を考えるようだった。

『とりあえず客室へ行こう』

｢あぁ、そうだな…｣

客室には私達とレイジュ様、サンジ様以外が揃っているはず。
接待を受けられるとのことだったので私はイチジの肩を借りながら客室へと向かう。

｢ん?遅かったな、2人共｣

『すいません』

｢A腹部の包帯は…｣

『少しドジりました、問題ありません』

｢大丈夫なのかA!｣

｢何かあったら私に遠慮なく言え｣

『ありがとうございます』

もうすでに３人は呑んでいたらしくお酒の匂いがすごかった。中には酒場の女がいてあわよくば…という匂いもプンプンしていた。

私はイチジにエスコートされながらジャッジ様とイチジの間に腰を下ろした。

｢そう言えば父上、Aとの事で…｣

｢どうした｣

｢Aと付き合うことになりました｣

｢ほお!そうかついにか｣

｢何ィ!?｣

｢私とではないと!?｣

『あはは…』

案の定、報告をすれば弟達はやいのやいの騒ぐので空になった樽をぶん投げ黙らせる。
ジャッジ様はおめでとうと優しく笑いかけ私の頭を撫でてくれたので恥ずかしくなった。

明日は私が皆さんをお守りします。

｢Aは俺のだから｣

｢くそ!｣

｢略奪愛というのもあるらしいぞ｣

『馬鹿王子共……』