[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ12)

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給仕日記１１ページ12

夕飯までの時間が少し出来たので久しぶりに自分の部屋でくつろごうと思えばイチジ様に急に腕をひかれジャッジ様の元へ向かう。

そこにはシャーロット家次男カタクリと長男ペロスペローが椅子に腰掛けていた。

『…なんでしょう』

｢単刀直入に言う。シャーロット家の次男カタクリと結婚する気はないかA｣

『ありません』

｢そういうとは思っていたが…｣

『私にはレイジュ様に3兄弟がいなければ意味がありません』

｢父上、Aは将来俺の妻として迎える予定です。譲る気などありません｣

ジャッジ様の命令であっても知らない野郎と婚約するつもりはない。
キッパリ断りを入れ、イチジ様に大人しく肩を引かれているとペロスペローが喉を鳴らして笑う。

｢カタクリふられたなペロリン♪どうする?｣

｢…海賊らしく誘拐していくか｣

『イチジ様とジャッジ様はすぐに離れｯ…!』

｢A!｣

カタクリが腰を上げた瞬間に危険を感じ呼びかけるも2人はペロスペローの飴によって固められ、私はカタクリによって地面に顔をつけていた。

だけど、侮ってもらっては困る。
私だって何十年も戦闘員兼メイドをやってきている。
彼らと対等、それ以上を普通の人間である私がやってきて能力者に負けるわけはない。

『…"爆"』

｢ん?…っ｣

『なめてもらっては困ります』

腕を地面に叩きつけるとそこだけ床がヘコみ辺りには床の破片が浮かび上がる。
バランスを崩したカタクリから距離を取りイチジ様とジャッジ様を固めている飴を破片を投げナイフのように使い解放する。

すぐ様、ジャッジ様は他の部下によって引き下がりイチジ様は私の腕を引きその場を離れようとする。

『イチジ様…!』

｢いいから来い、立て直すぞ｣

｢…なかなかやるな。諦めはしないがな｣

後ろから追いかけてくる長男次男から守るように私を姫抱きし必死に走る彼にドキッと胸の高鳴りを感じ胸に顔をうずめた。