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A side
急に目付きを変えた伊沢先生を少し怖いなと思いながら『せんせー…？』と聞いた。
「あ、ごめんごめん。乙女の心、知りたいもんだねえ」
『伊沢先生、Perfect Humanだと思ってたのになー』
「俺だって、不得意だったり苦手なことくらいあるよーww」
とこんな感じで、談笑しながら歩いていた。
『あ、伊沢先生肩濡れてるよ？もっと近寄りましょー！』
と鼓動が早くなるのを忘れ、先生に近づく。
先生は、肩を揺らして「あ、う、うん。そうだね。Aさんは、濡れてない？」と言われ、『うちは平気ですよ！』といった。
頭一個分違う背丈に緊張感を覚えていたら、あっという間に自分の家に着いた。
『あ、着いた。先生！ありがとー！あ…たしかまだ残ってたはずだから…』
『ちょっとまってて貰っていいですか！？』と先生を呼び止め、私は家の中にある物を取りに行った。
残っていたので、すぐにラッピングをして玄関に向かう。
『先生！お疲れ様です！』
そう、差し出したのはクッキー。
うちは、暇な時お菓子作りをする。ガトーショコラが好きだからガトーショコラばっか作るけどねw
「こうゆうとこだよ。全く…」ﾎﾞｿｯ
とても小さい声で何かをﾎﾞｿｯと言ったので、聞き返すと急にフワッと酸っぱい香りが
「Aさん、俺、ごめん。Aちゃんの事好きだ」
伊沢先生に抱き締められていた。
「嫌なら突き飛ばしてくれて構わない。でも、俺は」
そう言って、先生は悲しそうに声のボリュームを下げていく。
『せんせー…塾の時間、終わりましたしもう一男性と一女性としての時間ですよね』
「え？」
私は、優しく抱き締めてくれた伊沢さんを抱きしめ返す。
『伊沢さん、私が成人するまで待ってくれますか』
そう言うと、彼は笑顔で
「Of course」
と言った。
雨の日の酸っぱい香り。忘れられない雨がすきに変わった日。
_ fin _
体育が雨で憂鬱気味‐ko-chan→←塾の帰りに雨は辛いよ‐izw
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洌崎 潮音。(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！fkrさん口調迷子でごめんなさいw頑張って勉強しますw (2019年10月25日 22時) (
レス) id: 012aca890a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 天然記念物 もうfkrさん天然記念物 尊い 応援してます！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉兎。 | 作成日時：2019年10月11日 0時
