｡.✽･35.飛雄（及川side ページ36
急に電話が切れて。
すっごく心配して本気で走った。
人生で一番速く、っていえるくらい。
「大丈夫！？」
それでも
「徹、くん…」
そこにはもう飛雄がいる。
「大丈夫です。俺が間に合いました。」
ああ、
わかってたよ、知ってたんだよ。
ほんとは。
現実からは目を背けてた。
ただ、気づきたくなかったんだ。
「及川さん、ありがとうございます。Aを連れて帰ってあげて下さい。では…また。」
去るなよ、飛雄。
なにがありがとう、だよ。
言いたい。
言えない。
下唇を噛むので精一杯。
Aちゃん。
君は、よく俺をヒーローと言ってくれたね。
嬉しかったよ、こんな俺をヒーローだって言ってくれてさ。
他の女子みたいにキャーキャーとかは言わないけど
最後にくれる一言がさ。
でもね、
君がお姫様、プリンセスならさ
ヒーローも所詮ヒーロー。
君と結ばれるのは王子様。
みんなにとって『王様』でも、
『単細胞』でも『バレー馬鹿』だったとしても、
Aちゃん、
君にとっては、
君からだけは
飛雄は、
王子様。
なんでしょ＿＿＿＿
胸が張り裂けそうで。
だけど失恋ってこんなんなんだ、なんてやけに頭は冷静で。
Aちゃんへの1回目の告白だって振られてたけど、あの時とは違う。
もう先がない、
もう続かない、
もう終わりの、
失恋。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しが命 - ろーるけーき☆さん» (๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年10月5日 21時) (
レス) id: 93d0ee5ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるけーき☆(プロフ) - 推しが命さん» がんばるっっ！ (2022年10月2日 8時) (レス) @page3 id: 9671006e47 (このIDを非表示/違反報告)
推しが命 - ろーるけーき☆さん» 頑張ってねぇぇ！！ (2022年10月2日 4時) (レス) id: 93d0ee5ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるけーき☆(プロフ) - 推しが命さん» そう？？嬉しいぃぃ（泣）ありがとうーー頑張るますぅ〜〜 (2022年10月1日 22時) (レス) id: 9671006e47 (このIDを非表示/違反報告)
推しが命 - 面白い！えっ、私よりくっそ文才が神じゃね？？応援してるよ〜！！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page6 id: 93d0ee5ba4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろーるけーき☆ | 作成日時：2022年10月1日 20時
