episode60 ページ13
『……っ!!希望や絶望はなかった…?関係ない……?私の希望は…ニセモノ…』ポロッ
ユウマ「そうだよ お前の言ってた希望は絶望でも何でもなかったんだよ
ざまぁねぇな!?今まで母親の為頑張ってきたのに!お前の希望はニセモノだったんだ!!
希望や絶望は創り出されるものじゃなくて創り出すものだったんだ!!」
『…ッ』
ユウマ「それにお前ももう気付いてたんだろ?自分は空っぽだから何かに縋らないといけない…母の為と言えども希望や絶望なんてどうでもいい」
『違う!!どうでもいいだなんて…むしろ…母の為にそこまでしなくちゃ…』
ユウマ「…おいコッチ向け」
言われた通り顔を向けると…
ベシッ
デコピン…をされた。
ピキン!
ジャラジャラ…
頭の中の鎖が断ち切られていく感覚がした。
『…っあ…』
ユウマ「お前の母親は!口で言うとまたノイズが入ると思ったから言わなかったんだ!!
お前に…Aが希望や絶望なんかに縛られずに…自由になってほしいってな!」
『…!』
空っぽだった頭に光が差した気がした。
これが…希望?
私達が創り出した希望……
今までとは感じた事のない光…
利益の為などで希望や絶望に執着しないでいいと…
もう考える必要はないんだ
もう必要のない事なんだ
お母さんが最期に言ってくれた言葉。
なぜだか特別な自分になれた気がした。
自由なんだ。
『…あはは ありがとう…ユウマ』
皆がその笑顔に釘付けになった。
ユウマ「ああA」
ぐしゃっと頭を撫で、私が持っていたピンを着けてくれた。
これまで暗かった世界が明るくなった。
あやめ「Aちゃん…だよね?私…あなたとも友達になりたい!いい?」
チホ「あやめさんから聞いたんです…あの時…あやめさんが私を庇えたのはAさんが先に…言ってくれたから…その…私とも良ければ…友達に…」
『…うん…!!ありがとう…今まで酷い事して来たのに…』
あやめ「何言ってんのよ あなたが助言くれたおかげで問題は解決されたし精神的にも強くなれたんだから!」
チホ「やり方はアレですけど…根は優しい子だって分かってました!死にそうだった私を助けてくれたのもAさんでしたし…」
いいムードになっていたその時、
真「……あのー皆さん良いですか〜〜?
大炎上祭…まだ終わってませんよ ていうか…残り時間あと3分切っちゃってるんですけど…」
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作者名:OGー© | 作成日時:2018年4月22日 19時