episode22 ページ24
アタル「し…知ってるって…どういう…」
『君の事は…何でも知ってる様な気がするんだ…アタル君も何か似たような経験ないかな?』
アタル「……!」
確かにあった。初対面なのに懐かしい感覚…
Aという存在は憶えていたが、なかなか過去の仲の事は思い出せなかった。
『でも…そんな事はどうでもいいんだけどね…
あの日アタル君は…もといユウマ君は柏木アタルとして生きていく事を決意したんだよね
その方が皆が喜ぶ…ユリちゃんが喜ぶって…
あくまで私の推測だけど…話からしてそうかなって(でも…本当は…__)』
アタル「当たってるよ…だけど…ボロはすぐに出てしまった 一時的に入れ替わってた時はあんなに上手く出来たサッカーも…何故か上手く出来なくなって…」
過去の話を聞いていてどこか消えた過去の記憶のピースが埋まる音がした。
あと少しで全て思い出せるのだろうか…
いやもっと…ユウマ君やアタル君の過去よりも もっと重要な…記憶がある気がした。
アタル「…_これが…僕の黒歴史だよ…」
すると…
アイジ「まだだろ」
核心を突いた目で見ていた。
アイジ「お前が元ヒキニートの現詐欺師だって事はわかったよ だけどさ…
" まだ " 本音隠してるよね…お前?」
アタル「………そう…だ…自分でもわかってた……皆の為…ユリを悲しませない為…
__違う…!本当は…!!
本当は!!ただアタルになりたかっただけなんだ!!
羨ましかったんだ!!友達に囲まれて…ユリやAに大好きって言われてたアタル兄ちゃんが…!!」
真「羨ましいッ!!」
『えぇ!?(そ…そんな事言ってたんだ…)』
アタル「寂しかったんだ!!自分がまるで道端の石ころみたく思えて…
誰かに必要とされていたかったんだ!!
皆…騙して本当にごめん…僕は…僕は…
こんなヤツだったんだあーーーーッ!!」
真「……さァて4人のフォロワーがどういう判決を下すか…?」
アタル「……あ…」
フォローを外した人が一名いた。
それは…
アタル「うわああああ嫌だああっ!!フォロー外さないでぇーーーっ!!」
実の妹の柏木ユリだった。
その顔は絶望しきった顔だった。
アイジ「うは♡いいトシしてめっちゃ泣いてるゥ そこの2人もフォロー外しちゃった方がいいんじゃない?」
アタル「ユリ…ごめんよ…ユリぃ…」
絶望に屈服すると確信したその時だった。
ピリリリ
アタル君の携帯が鳴った。
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作者名:OGー© | 作成日時:2018年3月27日 18時