雫が八粒 ページ10
「美味しいっ!」
目をキラキラと輝かせながらドリアを頬張る凛を見て微笑んでいる中原。
「そりゃ良かった。連れて来た会があるもんだ。」
そう言ってミートスパゲッティーを食べる中原を凛はじっと見た。
「なんだ?食べたいのか？」
「うん。一口頂戴。」
そう言って中原がフォークに絡め、凛の方に寄越したスパゲッティーを凛はパクリと食べるとまたしても目がキラキラと輝かせ、少し口角を上げた。
「美味しいっ。」
周りに花を咲かせているオーラを出す凛に中原は嬉しそうに見ていた。
「手前、気にしないんだな。」
「何が？」
「何でもねぇよ。」
クスリと笑い、中原は止めていた手を動かした。
ーーー
ーーーーー
「ご馳走でした。」
「おう。」
美味しい物を食べ、上機嫌の凛と、それを微笑ましそうに見る中原。
「中原、ありがとう。とっても美味しかった。」
「おう。、、、なあ、その呼び方、変えろ。」
「え?帽子？」
「ちげぇよ!!、、、中也でいい。」
「じゃあ中也で。」
「おう!」
その時の中原の顔はとても嬉しそうで犬っぽく、とても頭を撫でたくなった。(by凛)
「それじゃあね。」
そう言って別れようとする凛に、中原が待てよと言い、腕を掴む。
「メアド、交換しようぜ。」
「ん、良いよ。」
そう言って交換し終わった時、凛が思い出しかのように
あ、
と言った。
「探偵社では私このキャラじゃないから宜しく。」
「は?手前探偵社員なのか？」
「that's right.」←←
「マジかよ。」
絶句している中原に凛はニコリと笑った。
「ということだから仕事では敵同士だから宜しく、ポートマフィアの中也さん。」
その言葉に目を見開き、驚いている中原にしてやったと笑みを深めた。
「、、、気付いていたのかよ。」
「探偵社員だからね、これでも。」
「あっそ。、、、つか、それでも動じない手前も凄いな。」
「そりゃどうも。因みに探偵社ではぶりっ子やってまーす。」
「マジか、今度笑いに行ってやるよ。」
「来んじゃねェぞゴラ。」
そう言うと、ポンポンとまたもや中原は頭を撫でた。
「相談してたいことあったら言えよ。」
今度は凛が目を見開く番だった。
そしてその中原の優しさに嬉しそうに笑って小さくありがとうと言って、二人は別れた。
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狼狐(プロフ) - 必殺！一気読み！！▼狼狐は一気読みを繰り出した▼ ←マジです。1時間で読み終えました(遅)感動し過ぎで泣きました。最初悪女に成り切れない悪女ってどゆこと？って思ってましたがこーゆーこととは････！納得です★あぁ、続きが見てぇ･･･ (2022年2月12日 17時) (
レス) id: 563f93d61f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 感動のあまり、涙が……泣けました。コレってアニメ化しないんですか？(冗談です)続編が見たいです。あ、でも、コレで終わりってなるのも味的に良いかも……うあ、でも…………見たい！見たいです！！！ (2021年7月3日 15時) (レス) id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 味付けのりぃさん» そう言って下さり有り難うございます！ (2019年8月9日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
味付けのりぃ - あああぁぁぁ…まじで涙出たぁぁぁぁ…いい話すぎる(？)この作品を作ってくれてありがとうございます…！こんなん泣くしかねーわ(( (2019年8月9日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 557*ｺｺﾅさん» この作品を読んで下さり有り難うございました!! (2019年7月29日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
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