雫が二十三粒 ページ25
凛side
私の両親は、私がまだ一歳の頃に交通事故に合い、二人とも死んでしまった。
その後、私は親戚に預けられた。
けど
そこに私の居場所はなかった
毎日毎日、ストレス解消として親戚とその子供に殴られ、蹴られた。
私は、彼奴等を人として見たことはない。
化け物として見ていた。
人の皮を被った化け物。
嗤いながら私を蹴る彼奴等が、
怒りを通り越して哀れにすら思えた
クラスのみんなもだ。
でも、一人だけ違う子がいた。
小学生の頃に死んだ彼女の目を見て興味本意で近付いた。
そしたらびっくり、
あの子も同じような環境にいた子だった。
だからなのかな？
あの子を_Aを信じてみようと思えたのは。
Aに圧倒させられる何かを見たわけでも
何らかの切っ掛けがあったわけでもない。
ただ、直感的にAを信じたい
そう思ったから信じた
我ながらどうかしているとも思った
でも、信じたいという気持ちの方が大きかった
そして私達は約束をした。
私はどんな時でも貴女の側にいるという約束を
、
でも、その約束は高校の時に破ってしまった。
私とAは別々のクラスになり、
Aのクラスに行こうとすると邪魔をする奴らが出てきて、前よりも一緒にいる時間が圧倒的に減ってしまった。
Aは大丈夫だろうか？
何だか嫌な予感がする
そう思って私は走ってAを探す
いない
いない
Aがいない！！
息が苦しい
横腹が痛い
汗で肌にベタつく髪が鬱陶しい
嫌な予感が強くなっていく
まさかと思いこの学校の中でも高い屋上へ走る
屋上に行く階段が邪魔に思える
脚が徐々に重くなっていく
さっきよりも息が乱れる
ドンッと屋上の扉を開けると
Aが屋上から飛び降りようとしていた
｢A！！！！！｣
此方に向いた彼女は
泣いていた
ああ、何でもっと早くに気づいてあげれなかったんだ
大丈夫だろうか？だ？
大丈夫なわけ無いだろ
私はっ、馬鹿だ！！
__御免ね__
そう言って飛び降りたAに手を伸ばす
伸ばす
伸ばす
けど、
届かなかった
宙を切った自分の腕はなんと短い事だろうか
｢あ"あ"あ"あ"ああああああああああ！！！！！！！｣
いつの間にか君は、
私の友達以上の大切な人間だったのだと
この時今更ながらに気付いた
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狼狐(プロフ) - 必殺！一気読み！！▼狼狐は一気読みを繰り出した▼ ←マジです。1時間で読み終えました(遅)感動し過ぎで泣きました。最初悪女に成り切れない悪女ってどゆこと？って思ってましたがこーゆーこととは････！納得です★あぁ、続きが見てぇ･･･ (2022年2月12日 17時) (
レス) id: 563f93d61f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 感動のあまり、涙が……泣けました。コレってアニメ化しないんですか？(冗談です)続編が見たいです。あ、でも、コレで終わりってなるのも味的に良いかも……うあ、でも…………見たい！見たいです！！！ (2021年7月3日 15時) (レス) id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 味付けのりぃさん» そう言って下さり有り難うございます！ (2019年8月9日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
味付けのりぃ - あああぁぁぁ…まじで涙出たぁぁぁぁ…いい話すぎる(？)この作品を作ってくれてありがとうございます…！こんなん泣くしかねーわ(( (2019年8月9日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 557*ｺｺﾅさん» この作品を読んで下さり有り難うございました!! (2019年7月29日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
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